October 05, 2010

自宅出産という選択肢

4人目が生まれることに、なりまして。

ちょっと5人目は、もうさすがにないかな、という流れで、
「たぶん最後の機会だから、4人目は、自宅出産したい」と嫁が申します。

最初、自宅出産という言葉を聞いて、僕が思いましたのは、
「へえ、面白いな」

世間一般から見れば、変な反応かもしれません。
僕たちは、もとより変な夫婦ですから、
じゃあ、4人目を自宅出産でと、話が進み始めました。

しかし今になって思うと「面白そう」は、ものを知らず、
正直、不謹慎だったと思うのです。


自宅出産に関して、僕が一番最初に考えなくてはならなかったのは、
その『リスク』についてです。

病院との連携ができていなかった場合、もし出産時に事故が起きれば、
母子ともに、最悪のケースも考えられるわけです。

そのリスクは、他の誰でもない僕たち夫婦が負うことになります。


1)母子ともに健康であること。
2)万が一のとき、受け入れてくれる病院があること。

この2点は、最低限の条件です。
「自宅出産」は、流行だからでやることではありません。

起こりうる全てのケースを知って、病院で出産する判断をする必要もあります。
出産まで全く異常がなくても、産道裂傷などで大出血を起すケースも希なケースですが、あるのですから。


3)信頼できる助産婦さんがいること。
4)安心して産める環境があること。

今現状、僕の住む地方で受け入れてくれる病院はひとつ。
助産婦さんは、ひとり。

地方で、人と違うことをして、受け入れてくれる方が、希なケースです。

自分が、自宅出産を選択しても、親戚が良いと云わなかったり。
もちろん、病院側も、そういうのはあまり好意的ではないところがほとんど。
そういった環境で、自宅出産を仕切ることのできる助産婦さんも少ない。

自宅出産を選択すること人は、ほんの一握りです。

この地方唯一の助産婦さん。
かなり個性的な人だと聞いていたから、どうかなと思って会いに行ったけど、
話すと良い感じの人でした。
経験もずっと長い。

そういうひとが見つかって、良かったと思う。
周りの人たちも、自宅出産には好意的です。


僕はね、病院で産むことが悪いことだとは思っていないの。
決して『自宅でなければならない』というわけではないから。

上の子3人は、病院で生んだけど、僕はそれを後悔していないし、
みんな元気で、とっても良い子に育ってる。


自宅出産。
じゃあ、そのメリットはなんだろうと思うの。

アクティブバース(自分が産みたい姿勢で分娩できる)とか、
家庭的な環境での分娩とかあるけどさ。

君は、どうしてそうしたいの?


「私ね、こういう食事に出会って、
 少しずつだけど、自然であることを意識するの。
 自然な流れの中で、この子を産みたいと思う。
 出産と云うことに、きちんと向き合ってお産をしたいの。」


「自分の力で産む」という意識で出産を考える「自宅出産」は、
生きて、恋をして、子供を産み、いつか死んでいく、
その中で、自分がどう生きていくのか、それを選ぶということなのだと思う。

それは、ただ生む場所の違いではないのかもしれない。

医療的な介入が最小限である以上、自分のことは、自分でやっていく。
その覚悟と困難さは、家族がもっとひとつにするのだと思う。

妊娠して、この子が少しずつ大きくなってく、
出産までの母と子、そして僕たち家族のつながり。
そのプロセス全部が『自宅出産』という選択肢なのだと思うのです。



bluetailhappiness at 01:54│Comments(18)TrackBack(0)clip!例えばこんな話 

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この記事へのコメント

1. Posted by fujitamanegi   October 05, 2010 10:20
遅ればせながら、おめでとうございます!
うちはもう子宝は望めそうに無いので、うらやましいです。
出産って、ホント大事業だと思う。そりゃそうですよね、いのちをこの世に吐き出すんですから。
自宅出産・・・私ももし万が一もう一人産めるならこうしたいって常々思っていました。
お産は大事業であるけれど、日常の、人間が生きて死ぬという流れの中のひとつに過ぎないともいえます。それゆえに尊く、文字通り命懸けの事業なんですけど。
元気な赤ちゃんに会えるよう、北国からずっと祈っています。

なんかね、papaさんの記事読んでいて、人間の日々の営みってダイナミックで、全てに命がかかっているように思いました。大袈裟じゃなく。

ひょっとすると次の瞬間には自分は死ぬかもしれない。でも残るものも必ずあるんですね。死と生は日常なんだ・・・。
2. Posted by papa   October 05, 2010 19:18
こんばんは、Fujitamaさん。

自宅出産には、やっぱりいろいろな意見があります。
そういった選択に、批判的なものも少なくありません。

K2シロップを与える与えないで、色々問題になっていますし。
どんな選択をするにしても、どんな主張をもつにしても、
柔軟性が必要なのだと思います。

死に方を見つめるから、人は生きられるのかもしれませんね。
老いることや、死ぬことをネガティブなものとして、否定するばかりだと、ちゃんと生きていないような気がするもの。
3. Posted by 。   October 05, 2010 22:12
パール・バック「大地」
4. Posted by papa   October 06, 2010 13:09
>パール・バック「大地」

久々の宿題ですね(笑)。

「自宅出産」って。

生きて、恋をして、子供を産み、いつか死んでいく、
その中で、自分がどう生きていくのか、
それを選ぶということなのだと思いました。

その選ぶ基準となるのって、2つ。
そのうちひとつが「自然であること」だと思います。

自然って、森や海を指すものではなくて、その『つながり』にあるような気がします。

この世界にあるもの、みんなが見えない糸でつながっていて、
人間もそこから切り離しては、生きていけないもの。

どんな名誉も、英知も、人が存在できなければ、無意味です。

どんなに科学技術が発達して、どんなに遠くまで行くことができるようになっても、大地を離れては生きていけないと思うのです。
5. Posted by miho   October 08, 2010 23:22
久々です。

ああ、奥様のおっしゃっていることがとても
胸にしみる私です。

私も、自宅出産がしたい、ただそれ一心で
進んだ、10ヶ月×3人でしたが・・

周りは心配だったと今なら思います。
特に夫は。

日々流れる日常の中で、子どもを産み落とす・・・

それは、時々今でも思い出して、
胸が熱くなります。
ああ、ここであの子を産んだな、って
想いながら、床掃除をしたり、
自分がつかまっていた椅子が妙に
いとおしくなったり、

何でしょうね。不思議な感覚です、

今は3人産んでみて、ただありがたいなぁって
思います、自宅で産みたいと思っても
色々なことが整わないと出来なかったって
今なら思えるのですが、

毎回がむしゃらだったので気づきませんでした。

奥様が幸せなお産をされますように♪
それがどういう場所でどういう形であっても♪

楽しみですね☆
久々に書き込んでしまいました☆
6. Posted by sadeshi   October 09, 2010 00:44
はじめまして。
いつも、ブログを読ませていただいています。

お産のこと、最近よく考えていたので、コメントしました。

 我が家は、無農薬の野菜とおコメ作りをしています。結婚して命を授かったときに、自宅で産むことに不安も感じましたが、自宅で産んだ友人達家族の持つ独特の雰囲気に、自宅で産むことを選び、また、幸運なことに助産婦さんも病院にも恵まれお産できました。いつも生活をしている場所で、この子がうまれた事、夫にしがみついて大きな声を出してうまれた事、良かったなぁと思います。お産もまた、日常の事の一つになったら、素敵だなと思います。命がけの大仕事だけれど、特別な事ではないんですよね。こんなお産をした後、ママたちに聞くと、病院によっては問題のないお産に対しても、様々な医療介入がされている事を知り、驚きました。赤ちゃんのうまれようとする力、お母さんの野生(笑)を信じる世の中になってほしいです。

 そして、産むのは、お母さんなんだけれど、産まれる形を選択をさせているのは、実はおなかの中の赤ちゃんかも。こんな風に生まれたいな、というメッセージがお母さんに届くのかも知れないなぁと、最近思います。私も、今二人目妊娠中。どんなふうにおなかの子とお産を迎えようかなと、考え中です。
7. Posted by mat   October 11, 2010 00:48
本題とは違うのですが。。
自分の将来について迷っています。
将来的に役に立たない自分の好きなことをするのか、現実を見つめて将来的に役立つ選択をするのか。周囲の意見はもちろん後者です。みんなが幸せになるのもどちらかというと後者です。
みなさんはどうやって大事な選択をしていくのか、すごく漠然とした問いで申し訳ありませんが、もしも何か思われることがありましたらコメントいただけませんか。
8. Posted by papa   October 11, 2010 21:17
mihoさん、こんばんは。
そういったお話を聴けて、とても嬉しいです。
ありがとうございます。

パパの方は、4人目とはいえ、毎回、試行錯誤のバタバタですが、
嫁の方は、どっちかというと、なるようになるという貫禄のようなものを感じます。

いや、たまに理不尽ですけどね。
9. Posted by papa   October 11, 2010 21:22
メーテルリンクの青い鳥の話に、これから生まれる子供達が暮らす国の話が出てきます。
うちの新しい子も、今頃、空色の国で、「うちのお父ちゃん、ちゃんとやってんのかいな?」なんて、チェック入れてるかもしれませんね。

子育てと云いますが、育つのは親です。
子供はそういう親の姿を見て、育つのだということが、最近、分かるようになりました。

父も頑張らな、あかん、思います。
10. Posted by papa   October 11, 2010 21:44
matさんへ。

どちらを選んでも、あなたの人生ですよ。
人生には道はいくつも用意されています。
どっちを選んで、どんな生き方をしても、
それはあなたの人生になると思う。

あなたはどちらかを選ぶ。
片方の選択肢は、消えて無くなります。
その結果が、良いものであれ、悪いものであれ、
自分が選んだことに結果が出たというだけで、
それが正しかったかどうか、答を求めることはありません。

どんな結果であれ、自分が選んだことですもの。
全て、正しいと思うの。
11. Posted by COSUMO   October 20, 2010 07:06
はじめまして
私は茨城県に住む者です。
パパさんと直接コンタクトをとることはできないでしょうか?
マクロビオティックの事や、パパさんの事、もっとお聞きしたいです。
12. Posted by papa   October 20, 2010 13:49
はじめまして、COSUMOさん。

僕は、人見知りするところがあって。

僕のことも、僕のマクロビオティック観も、ここか、前のブログに全部書いておきました。
そのお話を読んで下さって、思うことがあれば、コメントを下さい。

そしたら僕も、あなたという人が分かるでしょう。

良きことは、ゆっくり進む。
ガンジーの言葉です。
13. Posted by COSUMO   October 26, 2010 23:17
良きことはゆっくり進む

あたたかい言葉ありがとうございます。
ガンジー好きです。
パパさんのブログには私の知りたいことが沢山、沢山あります(^◇^)

ブログを全部読めるよう頑張ります。
14. Posted by papa   October 28, 2010 19:59
全部は大変だけですよね。
マクロビパパの奮闘記から読んだら、600話もあるもの(笑)。

逢いたい人には、出会えますよ。
マザーテレサに会いたいって、云ってて、本当に会っちゃった人いましたもの。
15. Posted by やまさ   November 10, 2010 01:19
初めまして。
ブログ拝見しました。
頑張ってますね。
自宅出産も応援してます。
私も子供2人、実家で自宅出産しました。
とても良かったです。
ポイントは出産した後、奥さまをゆっくり休ませてあげられるようにする事だと思います。
最低3日は起こさないで寝かせてあげた方が絶対良いですよ。
(お産婆さんにしつこく言われました。頭痛持ちにならないんだそうです)
そうは言っても家にいるとお母さんは動いちゃうんですよね。
なので産後、1週間位は家事、育児を手伝ってくれる人をお願いした方が良いです。
助産院とか病院のメリットってそういう所もあるな、と思いました。
ご参考までです。
16. Posted by papa   November 10, 2010 17:10
嫁も大切にしてやりたいと思います。
僕は、すぐ自分のことでいっぱいになっちゃうから。

>産後、1週間位は家事、育児を手伝ってくれる人をお願いした方が良いです。

そうですね。
僕もいますが、やっぱりお手伝いの人を検討して見た方が良いですね。産後の後は、とても大切ですもの。

温かいコメント。
ありがとうございました。
17. Posted by まる   November 11, 2010 11:32
はじめまして!
私も四人目を自宅出産しました。二人目はクリニックの畳の間で、三人目は助産院の畳の間で、そして四人目は自宅の畳の間で。
実際、産む場所はどこでも良いんですよね~。ただ満を持して普通に産みたいだけなんですね。
普通であること、健康であること、これが一番難しいことかもしれません。
長女六歳を頭に、一番下は二ヶ月。
育児奮闘中の、いえ、自分との戦いの毎日です。
18. Posted by papa   November 12, 2010 00:04
まるさん、ありがとうございます。

これからが、僕のとこは、出産正念場です。
僕は、とりあえず応援の旗をふるくらいしか、あんまり出来ることはないのですが、旗を握る手に力も入ります。

家事も頑張ります♪

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