November 01, 2010
物々交換カフェ
某地方の「とある村」に行きました。
そこでは、『地域通貨』というものがあるの。
地域通貨と云っても、ただの一冊の小さいノートでする、
それは『物々交換』に近い。
「麻のふんどし」と、「雑穀に味噌1袋をおまけ」を地域通貨で交換。
と、云う感じの「ほしいもの」を交換するのにお金を介さない。
交換するものは、「品」でなくて「稲刈りを手伝う」でも良いんだね。
そこでは、『地域通貨』というものがあるの。
地域通貨と云っても、ただの一冊の小さいノートでする、
それは『物々交換』に近い。
「麻のふんどし」と、「雑穀に味噌1袋をおまけ」を地域通貨で交換。
と、云う感じの「ほしいもの」を交換するのにお金を介さない。
交換するものは、「品」でなくて「稲刈りを手伝う」でも良いんだね。
お金。
そりゃ、いっぱいあるに越したこと無いけどさ。
宝くじとか、どーんと当たったらどうしようとか思うけど。
でも、お金が真ん中に入ると、僕たちはとても暮らし辛くなるような気がする。
なんでだろう?
例えば。
こふく亭というお店で、野菜を作っていたけど、
家庭菜園のような、小さな畑だったのね。
30席あるお店で、1週間に結構野菜をつかっても余る。
もう、使い切れなくて、あげちゃうくらいありました。
同じように、普通の農家さんが、1年、食べるのに困らない畑の広さって、ホント庭くらいで良い。
無農薬でも、そんなに大変じゃないです。
でも、そこで作った野菜を売って、そのお金で食べようとすると、
その10倍の広さが必要になる。
無農薬は大変だし、機械も使わないと管理するのも大変。
そこで機械を導入して、農薬を使い出すと、
そのコストを回収するために、さらに10倍の土地が必要になる。
気がつけば、大農園。
農業で、ただ野菜を売って生計を立てていくというのは、非常に難しくなってるのが現状です。
何かをお金に換えて、それで暮らそうとすると、効率と経済性を追い求めてしまうから。
地域通貨はお金に寄らない、ちょっと楽な暮らし。
地域通貨を中心に、人々が集まり、つながり、コミュニティーを作っています。
「コミュニティー」っていうと、なんだか新しい取り組みみたいに感じるけど、
それは、昔からある助け合いの姿なんだと思う。
でもさ。
これだと、老いて、何も出来なくなっちゃったおばあちゃんとかはどうするのか?
「何も出来ない」人は、交換できる物がないからです。
この村で。
おばあちゃんは「~させてあげる」が地域通貨になるの。
「何も出来ない」というネガティブな発想じゃなくて、
「手伝わせてあげる」ことによって、『その人の良さを引き出している』と
村人みんなが、考えている。
そういう福祉のかたちが、当たり前のように、その村にはあります。
なるほどなぁと思いました。
山梨にも、地域通貨欲しいな。
僕も、新しいお店、物々交換カフェにするかなと思った。
「野菜食べきれない分」と、「午後3時のおちゃのじかん」を物々交換とか、どう?
ちゃんと、お金も稼いでくらないと困りますからね。と嫁。
はいはい。
そりゃ、いっぱいあるに越したこと無いけどさ。
宝くじとか、どーんと当たったらどうしようとか思うけど。
でも、お金が真ん中に入ると、僕たちはとても暮らし辛くなるような気がする。
なんでだろう?
例えば。
こふく亭というお店で、野菜を作っていたけど、
家庭菜園のような、小さな畑だったのね。
30席あるお店で、1週間に結構野菜をつかっても余る。
もう、使い切れなくて、あげちゃうくらいありました。
同じように、普通の農家さんが、1年、食べるのに困らない畑の広さって、ホント庭くらいで良い。
無農薬でも、そんなに大変じゃないです。
でも、そこで作った野菜を売って、そのお金で食べようとすると、
その10倍の広さが必要になる。
無農薬は大変だし、機械も使わないと管理するのも大変。
そこで機械を導入して、農薬を使い出すと、
そのコストを回収するために、さらに10倍の土地が必要になる。
気がつけば、大農園。
農業で、ただ野菜を売って生計を立てていくというのは、非常に難しくなってるのが現状です。
何かをお金に換えて、それで暮らそうとすると、効率と経済性を追い求めてしまうから。
地域通貨はお金に寄らない、ちょっと楽な暮らし。
地域通貨を中心に、人々が集まり、つながり、コミュニティーを作っています。
「コミュニティー」っていうと、なんだか新しい取り組みみたいに感じるけど、
それは、昔からある助け合いの姿なんだと思う。
でもさ。
これだと、老いて、何も出来なくなっちゃったおばあちゃんとかはどうするのか?
「何も出来ない」人は、交換できる物がないからです。
この村で。
おばあちゃんは「~させてあげる」が地域通貨になるの。
「何も出来ない」というネガティブな発想じゃなくて、
「手伝わせてあげる」ことによって、『その人の良さを引き出している』と
村人みんなが、考えている。
そういう福祉のかたちが、当たり前のように、その村にはあります。
なるほどなぁと思いました。
山梨にも、地域通貨欲しいな。
僕も、新しいお店、物々交換カフェにするかなと思った。
「野菜食べきれない分」と、「午後3時のおちゃのじかん」を物々交換とか、どう?
ちゃんと、お金も稼いでくらないと困りますからね。と嫁。
はいはい。
トラックバックURL
この記事へのコメント
1. Posted by 。 November 02, 2010 08:51
1歳は、1地域通貨、
100歳なら、100地域通貨、
最初から持ってるっての、どう?
え?誰かが得してる?・・・誰のことかしらぁ?
( ̄~ ̄)ξ
100歳なら、100地域通貨、
最初から持ってるっての、どう?
え?誰かが得してる?・・・誰のことかしらぁ?
( ̄~ ̄)ξ
2. Posted by おちゃのじかん November 02, 2010 09:04
いいですね~!うちもやろう!
うちのパン買いに見えるとき、新しいお店のランチチケットでお支払い、どうですか?
うちのパン買いに見えるとき、新しいお店のランチチケットでお支払い、どうですか?
3. Posted by papa November 02, 2010 09:36
コミュニティーって、「同じ考え方の人の集まり」という解釈があるけど、僕は違うかなと思うんです。
いろんな考えの人がつながって、共利共生のネットワークが育っていくこと。
>1歳は、1地域通貨
山梨で、地域通貨作ったら、200地域通貨くらい
そちらに送ります。
いろんな考えの人がつながって、共利共生のネットワークが育っていくこと。
>1歳は、1地域通貨
山梨で、地域通貨作ったら、200地域通貨くらい
そちらに送ります。
4. Posted by papa November 02, 2010 09:39
>うちのパン買いに見えるとき、新しいお店のランチチケットでお支払い、どうですか?
そうか、自分の店の「ランチチケット」を通貨にすればよいのか。
すごく素敵なアイデアです。
やっちゃいますか、地域通貨♪
そうか、自分の店の「ランチチケット」を通貨にすればよいのか。
すごく素敵なアイデアです。
やっちゃいますか、地域通貨♪
5. Posted by ayako November 02, 2010 23:16
私の住む地域にもおばあちゃんがたくさんいましてね。
私は、「梅干漬けるのは誰が上手?」「お味噌は誰に聞けばいい?」ってリサーチしてるんですよ。
長年生きてきて、「知恵」が誰にでも絶対あると思うんです。
それを地域通貨でも使って分けていただきたいなと。
そして、おばあちゃんが
「なにもできなくなったと思ってたけどみんなの役に立ててうれしい」って言ってくれたらお互い幸せですよね。
やっちゃってください!地域通貨♪
私は、「梅干漬けるのは誰が上手?」「お味噌は誰に聞けばいい?」ってリサーチしてるんですよ。
長年生きてきて、「知恵」が誰にでも絶対あると思うんです。
それを地域通貨でも使って分けていただきたいなと。
そして、おばあちゃんが
「なにもできなくなったと思ってたけどみんなの役に立ててうれしい」って言ってくれたらお互い幸せですよね。
やっちゃってください!地域通貨♪
6. Posted by papa November 03, 2010 10:55
僕もこっち来てから、地元のお客様に来て貰うことに、とても苦心しました。
みんな、美味しいもの食べてるんですもの。
漬け物も絶品です。
フレンチや世界の料理の新しい技術を学ぶ事も大切ですが、そういう家庭の中で伝承される味も勉強して行きたいと思うんですよ。
地域通貨、やっちゃいますか。
みんな、美味しいもの食べてるんですもの。
漬け物も絶品です。
フレンチや世界の料理の新しい技術を学ぶ事も大切ですが、そういう家庭の中で伝承される味も勉強して行きたいと思うんですよ。
地域通貨、やっちゃいますか。
7. Posted by わたなべ November 04, 2010 01:25
八ヶ岳南麓には、いくつかの地域通貨がありますが、そのひとつ、「わくわく」のお祭が23日におおえまさのりさんの家であります。良ければ遊びに来てください。いや、ぜひどうぞ。収穫祭を兼ねているので、お餅つきをはじめ、いろいろなお店がでて、ミュージシャンの人たちがミニコンサートをひらいてくれます。
地域通貨の使い方ですが、サービスをさせてもらう側が払う、というのもありですし、レストランなどのお店の場合、割引券のように使うだけではなく、そのお店で食事をしてもらったら、お店側がお客さんに地域通貨をお支払するという使い方もあります。
「わくわく」にもやっぱりノートがあるのですが、でも最近はあまり使われていません。わざわざノートに付けるという必要性がなくなり、地域通貨自体が不要になりつつあります。そしてそれはかなり理想的な形ではないかと、思うのです。
地域通貨の使い方ですが、サービスをさせてもらう側が払う、というのもありですし、レストランなどのお店の場合、割引券のように使うだけではなく、そのお店で食事をしてもらったら、お店側がお客さんに地域通貨をお支払するという使い方もあります。
「わくわく」にもやっぱりノートがあるのですが、でも最近はあまり使われていません。わざわざノートに付けるという必要性がなくなり、地域通貨自体が不要になりつつあります。そしてそれはかなり理想的な形ではないかと、思うのです。
8. Posted by papa November 04, 2010 17:13
湧湧(わくわく)ですね。
愉快なネーミング♪
なるほど、地域通貨を中心にして、八ヶ岳にも、面白いつながりがあるんですね。
こういうの作りたいと思っていました。
おおえさんとは、あまり面識がないのですが、
機会があったら、僕も一緒にやってみたいです。
>ノートに付けるという必要性がなくなり
お金と同じ「金券」を媒介としてしまうと、本質はお金そのものと変わらなくなってしまうのではないかという思いはありました。
物々交換でつながる。
そこから、共利共生の社会の形につながっていけたら、素敵ですね。
愉快なネーミング♪
なるほど、地域通貨を中心にして、八ヶ岳にも、面白いつながりがあるんですね。
こういうの作りたいと思っていました。
おおえさんとは、あまり面識がないのですが、
機会があったら、僕も一緒にやってみたいです。
>ノートに付けるという必要性がなくなり
お金と同じ「金券」を媒介としてしまうと、本質はお金そのものと変わらなくなってしまうのではないかという思いはありました。
物々交換でつながる。
そこから、共利共生の社会の形につながっていけたら、素敵ですね。
9. Posted by 。 November 04, 2010 18:01
わらしべ長者っていう昔話があるでしょう?
物々交換の末に、信心深い主人公が
お金持ちになるというお話。
今持ってる物より値打ちのある物を、
狙って手に入れたわけじゃないのよね。
相手が必要とする物を、
自分がたまたま持っていたり、
相手が要らないと思って捨てようとした物を、
自分が持ってた物と取り替えただけで。
口先で丸め込んだわけじゃなく、
ちょっとした工夫だったり、
親切心が、いい方に働いた結果なわけで。
あのね、
「これをあげます。」「売ります。」じゃなく、
「これが欲しい。」「知りたい」市場が
あってもいいんじゃないかしらって思うの。
「美味しい豆腐の作り方求む!」とかね。
「ぶらんこ作りの手助け求む!」とか・・・
必要な物を決めておいて、
それを周りに知らせることも、
物々交換の場では、大事だと思うの。
要らないものと取り替えて、
それを無駄にするのはもったいないし、
自分が持ってるものの価値に気付いてない人に、
(例えば手先が器用だとか、
地元の歴史や風習に詳しいとか、
料理が上手とか、)
価値を知らせてあげるためにも。
変かしら?
物々交換の末に、信心深い主人公が
お金持ちになるというお話。
今持ってる物より値打ちのある物を、
狙って手に入れたわけじゃないのよね。
相手が必要とする物を、
自分がたまたま持っていたり、
相手が要らないと思って捨てようとした物を、
自分が持ってた物と取り替えただけで。
口先で丸め込んだわけじゃなく、
ちょっとした工夫だったり、
親切心が、いい方に働いた結果なわけで。
あのね、
「これをあげます。」「売ります。」じゃなく、
「これが欲しい。」「知りたい」市場が
あってもいいんじゃないかしらって思うの。
「美味しい豆腐の作り方求む!」とかね。
「ぶらんこ作りの手助け求む!」とか・・・
必要な物を決めておいて、
それを周りに知らせることも、
物々交換の場では、大事だと思うの。
要らないものと取り替えて、
それを無駄にするのはもったいないし、
自分が持ってるものの価値に気付いてない人に、
(例えば手先が器用だとか、
地元の歴史や風習に詳しいとか、
料理が上手とか、)
価値を知らせてあげるためにも。
変かしら?
10. Posted by papa November 04, 2010 20:06
>「これが欲しい。」「知りたい」市場
すごく良いアイデアです。なるほどと思いました。
必要な物が、必要なところで活かされて、
つながりがあって、どちらも幸せ。
とても理想的です。
地域通貨って、なんだかよくわからないところがあったけど、
コミュニティーという形の「つながり」を作っていくのに、すごく良い方法なのかもしれません。
すごく良いアイデアです。なるほどと思いました。
必要な物が、必要なところで活かされて、
つながりがあって、どちらも幸せ。
とても理想的です。
地域通貨って、なんだかよくわからないところがあったけど、
コミュニティーという形の「つながり」を作っていくのに、すごく良い方法なのかもしれません。