December 09, 2010

毒と薬

食べ物には、あれが体に良い、これが悪いという話を良く聴きます。

玄米で病気が治ったという人もいれば、
玄米じゃ病気は治らないという人もいる。

どっちが正しいの?と思うでしょうか。
どっちも正しいんですよね。

人間、たくさんいて、みんな違うんですもの。
治る人もいれば、治らない人もいる。
正しさを求める選択が、必ずしも正しい結果を生むとは限りません。

つまり・・正しいか、正しくないか、ジャッジすることに意味はないのね。

「玄米は、毒にも、薬にもなりうる」というのが、今回のお話。

じゃあ。
毒と薬の違いって、何でしょうか?


「毒」と「薬」の違い。

実はね。
毒と薬って、おんなじなの。

科学的に見て、『生物の活性』に影響力を持つ、本質的に全く同じものです。


例えば・・
猛毒で有名な毒草「トリカブト」
その地下の根っこ(塊茎)を乾燥したものは、漢方で『附子ぶし』と呼ばれる薬。
強心や利尿作用の薬効を持つの。

神経細胞の働きを麻痺させる「トリカブト」を適量用いることで、
興奮しすぎた神経を適度にお休みさせることが出来るのね。

量を間違えると死んじゃうんだけどさ(笑)。

いや、笑うところじゃなかった。

皮膚を作ったり、免疫機能を高めるサプリメントの「亜鉛」も、
過剰摂取すれば、中毒を起こすし。

豆のアク成分である「サポニン」も、危険性を指摘される反面、
抗がん剤としての効果が評価されているし。

山菜もそうですね。
季節の「アク」は、その季節に合わない「いらないもの」を体の外に出します。
強い陰性の力。単体で見れば、それは毒でしょう?


要は、身の回りにある食べ物、酒も、塩も、砂糖も、
毒にも、薬にもなり得るということ。

食べ物に、毒も薬もないんです。
なぜなら「毒」、「薬」というものは、
人間の主観でしかないから。

食べる側、僕たちの問題でしかないのね。


ポジティブシンキングだけのマクロビオティックは、
私たちから「ネガティブ」なものを選択肢から切り捨てていきます。

年を取ること。病気にかかること。死ぬこと。
みんな、そこに目をつぶる。

でも、悩んだり、怒ったりする時間も、僕たちの大切な人生であるように、
そういった「ネガティブ」も、僕たちに必要だと思うの。

あなたは、何を選びますか?

それがどんなものであれ、間違いではありません。
結局、自分の体で感じる心地よさが「本物」だと思うのね。


あのね、ちなみに。
地球最強の毒って、知ってます?

ボツリヌス菌の毒素。

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これ(↑)。
ソーセージとか、ハムで食中毒起こすやつ。
(ボツリヌスは、ラテン語でソーセージという言葉)

なんと、青酸カリの20万倍毒パワー。
(不謹慎な表現です)

「VXガス」や、サリンより遙かの強力なの。
・・・怖いのよ、食中毒。

ボツリヌス毒が、某国の毒ガス兵器にならないのは、熱に弱いから。
100℃で1~2分煮れば、すぐに壊れちゃう。

こんなに恐ろしい毒だけど、
その毒を使って、目尻のしわが消せる美容整形があるらしい。

 【ボトックス注射(しわ治療)】

しかも、小顔になる。
結構、良いお値段でございます^^。

良薬は、口に苦し。




【関連する記事】
玄米のフィチン酸のコントロールについて → 【玄米の給水時間<完全版>】

bluetailhappiness at 23:42│Comments(19)TrackBack(0)clip!例えばこんな話 

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この記事へのコメント

1. Posted by 。   December 10, 2010 01:30
♪父さんが~ぁ、よなべ~をしてぇ、
ブログぅを、書いてくれたぁ♪

お寒い中、ご苦労様でございます。

毒にも、薬にもならないコメントでした。エヘッ
2. Posted by papa   December 10, 2010 09:12
>毒にも、薬にもならないコメント

「毒をもって、毒を制す」の類かと思ってましたけど(笑)。
3. Posted by goodtime-masuho   December 10, 2010 22:40
♪更新しなくちゃ 寂しかろうて
せっせっと書いただよ~♪

コメントするほうも実は寒い部屋だったりします。

ふ~っ、コメント考えるのも大変だなぁ~。
4. Posted by 南半球のsoramame   December 11, 2010 10:13
はじめまして、papaさん
いつもブログ楽しみにしています。

ある日、重そうとベーキングパウダーのことを調べていて、papaさんのブログに行き着いて、他のページもおもしろそうだから見ていたら、こふく亭やってた方だって分かって、そして、そのこふく亭はもうなくて、新しいレストランの準備中。。。ということで、目が離せなくなりました。もう、おっかけ状態です(笑)。

実は1年半前ぐらいに、小淵沢で久司のレベル3受講中に、Sっキーにこふく亭に連れて行ってもらって、おいしいご飯を食べて感動してたお客のひとりです。あんなにおいしいご飯を食べたのは初めてで、たぶん3杯ぐらいおかわりしたの覚えてます。
普段は、オーストラリアのシドニーという街に住んでいるので、簡単には行けないけど、帰国したらまた行きたいなぁ、って時々あのご飯を恋しく思ってたのです。ふっくら、ぱらり。。。♡

どの記事もすごく参考になって、シドニーでマクロビオティックのお料理教室とか勉強会とかを、細々とやってるんですが、一人で迷うことも多くて、そんなときpapaさんの記事読んで、励みにしてます、ほんとに。
5. Posted by papa   December 11, 2010 16:04
goodtime-masuhoさん、こんにちは。

>ふ~っ、コメント考えるのも大変だなぁ~。

お二人のコメントが達者すぎて、普通の方がコメントして下さらないんですけど(笑)。
6. Posted by papa   December 11, 2010 16:06
南半球のsoramameさん、はじめまして。

こふく亭にお越しでしたか。
懐かしいですね。
確か、天気の良い秋の日だったと、記憶しています。

シドニーでも、このブログ見られるんですね。
山梨は遠いけど、また食べに来て下さいね。
7. Posted by 直子。   December 11, 2010 17:05
papaさんこんにちは。
そうですよね、薬と毒は表と裏。
どんなに良いものでも取り過ぎはいけませんね。
偏りなく、バランスをとって…

一般的な食事とマクロビオティック食も、引いて見れば陽と陰のようなもの、という気もします。

ところで、手前干し柿が完成して、
二週間越しのイエローフレンチを作る事が出来ました!

りんごも十分に甘さがありますが、
これが入ると深みが増しますね。

まだいってるのかって言わないで
下さいね(笑)
8. Posted by 南半球のsoramame   December 11, 2010 17:46
papaさん、お返事いただけてうれしいです。芸能人にサインもらった気分です♡ でもね、あれはどしゃぶりの雨の日だったような。。。でも記憶の中が天気のいい日って印象なら、雨でもさわやかだったってことですね♪

実は、さっきのコメントはもっと長かったのですが、800文字以上は入らないというメッセージが出たので途中で分けたんです。続き書いていいでしょうかね。以下続き↓

それで、この毒と薬を読んで、ちょっと相談したいことがあって、ついコメント書き込んでる次第です。

日本に住んでる86歳の父、町の検診で肺腺に癌が見つかったんです。病院で再検査して、来月手術するってことに決まったようなんだけれど、どうなのかなぁ、と。リスクの高い手術になるようで。

食事でお手当したら、と思うけど、遠くにいてあれこれ口だけ挟んでも意味がないし、近くに住んでる家族たちはまたそれぞれに病気だったりして、手間もかかるマクロビオティックのお手当はやってあげられそうもないのです。帰国してお手当するべきか、でも父はそんなこと望んでなくて、ぱっと切って、すっきりしたいらしくて。。。
癌を持ってるってことに耐えられないみたい。

長くなってしまいました。すみません。
それで、何を相談したいかというと、玄米です。この86歳の父に、玄米食べさせていいかどうかということです。普段の穀物摂取状況は、朝は白米、昼は麺類、夜は日本酒(いまだ飲める酒豪)で、玄米なんて食べるつもりなどさらさらない方。でも、なんとかして薦めようと思ってたんですが。。。

乳製品はあまり食べないけど、肉食ですし、食べ物で病気が治るなんて思ってないの。ただ田舎に住んでるので、農家からもらう季節の野菜、山菜、手作り味噌、梅干し、そんなのは普通に食べてます。

毒にも薬にも、どうでしょう? papaさんのお考えを聞かせていただけたらうれしいです。
9. Posted by papa   December 11, 2010 22:56
直子さん、こんばんは。

何事も表を見たら、裏も見て判断するようにしなさい。
陰陽の大家、小川法慶氏の言葉ですね。

イエローフレンチ、近々、記事に出来ます。
作って下さって、有り難うございます。

嬉しいです。
10. Posted by papa   December 11, 2010 23:17
南半球のsoramameさん、こんばんは。

あれ、雨でしたか。
美しい午後の南アルプスを思い出していました。

ご質問の件ですが。
食養のアドバイスは、どんなに大家の方でも直接お会いしない限りは、食箋を書きません
やはり、シドニーからだと、食養のアドバイスは難しいのではないかと考えます。

また、個人的な意見ではありますが、人の食事習慣に干渉しない方が良いのではないかと考えました。
今回のケースでは、ご本人がそれを望んでいません。

もちろん、そういった食事療法などの可能性について聞かれたら、出来る限りのお役に立ちたいとは、思っています。しかし、体によいとするものも、ご本人が納得した上で食べない限り、良い働きをしないように思います。

soramameさん。
食事は体を作るものですし、食べることは生き方、そのものであるとは、思うのです。

でも、それを知らないで苦しんでいる人がいたとして。
たとえ「彼らを救う」という意義があっても、その「食べること」に干渉しない方が良いのではないかと、僕は思いました。

誤解を招くかもしれない表現ですが、マクロビオティックは、あくまで自分を幸せにするためのツールです。
逆に言えば、自分を幸せに出来るのは、自分自身だけです。
その苦しみにも、意味があるように思うのです。

お釈迦様の言葉で、
のどが渇いたら飲め、腹が減ったら食べよ。
というものがあります。

薬だから食べるというものではないのですね。
どんな食べ方も、どんな生き方も、その人の選択した人生です。
11. Posted by hirokototomi1   December 12, 2010 03:13
>食べ物に、毒も薬もないんです。
そうですよね、なんでいつもそれを忘れてしまうんだろう。何か新しいことを知るたび、その表面的なことに振り回されて疲れ果ててしまいます。
わたしはアトピー持ちなのですが、そもそも「アトピーを毒」としてとらえているからこうなるんだなと、この記事を読んで気付かされました。
そしてパパさん、おせちのレシピ、参考にさせていただきます。
12. Posted by 南半球のsoramame   December 12, 2010 09:42
papaさん

そうですね。父の選んでることですから、食べ方、習慣に干渉はしない方がいいですね。
86歳まで生きてきた生き方なんですからね。

他人に対しては、いつもそのスタンスを保とうと肝に銘じているのに、身内で、それも歳とった親で、遠く離れてて、ってことで、自分の視界が少しぼやけてたかもしれません。

本人から何か言ってきたら、それに応えようと思います。

丁寧に返事を書いてくださって、ありがとうございました。

また時々お邪魔しますね〜!
13. Posted by 。   December 12, 2010 11:11
いいお答えでしたね。
横から、要らぬ口出しをしなくて
よござんした。汗

病気は、自分が作ったもの、自分の一部。
病気を含めて、自分。
だから、治せるのも自分。
治す方法を決めるのも自分。

玄米を万能薬のように考える人は、
人を相手にしながら、
肝心の、
人を見るということを
おろそかにしている方が多いです。

「人を見て、法を説け。」
これも、母が、
法慶先生から教わったことですよん。

14. Posted by papa   December 12, 2010 23:29
食べ物に薬も毒もない。
体によいものも食べすぎれば、体に障りますものね。

>おせちのレシピ、参考にさせていただきます。

去年、未完成だった、伊達巻きを完成させたかったのですが、今年は時間がとれそうもありません。

そうか、もう正月かぁ(笑)。
15. Posted by papa   December 12, 2010 23:32
soramameさん、こうは申しましたが、
自分も母が癌と言うことになれば、同じように考えたかもしれません。
何かしてあげたいと思いますもの。

それもまた、大切な気持ちだと思うのです。
16. Posted by papa   December 12, 2010 23:45
もさん、コメント待っててくれのですね^^。

苦しい人を助けたいという気持ちは、大切にしたいと思いました。
でも。正しいということが、必ずしも正しい結果を生まないということがあります。
ちょうど「玄米の毒性や危険性」についての講演会の話を聞いて、
いろいろ考えていたところでした。

こういったコミュニケーションの中にも僕自身、学ぶ事がたくさんあります。
ありがとうございます。
17. Posted by 。   December 13, 2010 14:10
甥の命が今年いっぱいだと
聞かされたのが、この夏。
死を待つのはやめよう、
普通に、いつも通りに予定も組んで、
生活しようと決めて。
ただ祈ることだけは、
身勝手でも、我儘でも、
どうしても、やめられなくて、
この何ヵ月かを過ごしてきました。
はじめて予定をキャンセルしたのが、先月末。
いよいよ、危ないと、
義妹から連絡があってからのことでした。

でもまだ、彼、がんばってますの。
もう肺に水がたまってきていて、
寝たきりの状態なんですけど、
確かに、彼は生きてるのです。
命って、強いものだと思います。

私の父がマクロを始めたのだって、
お医者さまから“余命2年”と宣告されたのが、
きっかけでしたもの。
父は、それから17年生きました。
18才までしか生きられないと言われていた母は、来年80才です。

人の出会いも、生死も、ご縁です。
人の力では、どうにもならない部分が、
確かにありますのよ。
マクロは、確かに
食事療法として有効な場合があります。
ゲルソン療法も、漢方治療も、みんなそう。
助かる方法に出会うというのが、ご縁、
それに目が向くのもまた、ご縁です。
真心をこめてお話しして、
それでも心が動かない時は、
その方法とはご縁がなかったということです。
マクロビだけが助かる唯一の方法と思ってしまうと、
別のご縁を見過ごしてしまうかもしれません。

マクロビは、宇宙の法則の一部なのであって、
すべてではないのですから。m(__)m
18. Posted by law   December 21, 2010 21:48
どうも、お久しぶりです。
この記事を読んでいて五木寛之さんの「他力」を思い出しました。

記事と関係ないですけど
<自力>も<他力>も両方正しい、なんだか最近の
ポジティブシンキングや願望達成のような安っぽさに僻僻としているからかもしれません。
19. Posted by papa   December 22, 2010 00:18
lawさん、もさん、こんばんは。
コメントを下さって、嬉しいです。

自力も他力も、どちらも正しい。
僕もそう思います。

マクロビオティックが、正しいか、正しくないか。
それをずっと考えていたことがあります。

どっちかというと言うと、正しくありません。
でも、その中にこの世界の真理があると思うの。

正しいと云うことを、主張することが、
必ずしも良い結果を生むとは限りません。
それが心からの善意であってもです。

きっと、正しくないか、正しいか、
論じることに意味はなかったのだと思うのです。

人によっては正しい。時によっては、正しくない。
全ては、変化し、移りゆくもの。

それは、この世界の成り立ち方、そのものだと思うのです。

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