December 24, 2010

木を切る人、木を植える人

チェーンソーを使うことを覚えました。
改築中のお店の、荒れ放題だった庭の木を切っています。

PC020127

高出力でプロも使う「スチール」のチェーンソー。
エンジンをかけると、ガルガル唸って、轟音と共に木を切り倒します。

正直、この機械が苦手です。

僕がガルガル使い始めると、子供は離れていって、遠巻きに見ています。
バリバリ、バリバリ木を切っていきます。


3時間ほど、ガルガルやって、ひととおり片付けました。

だいぶ、すっきりしました。
家から富士山や茅が岳の美しい稜線が見えます。

でも、そのためにだいぶ木を切ってしまいました。
なんか疲れた。

PC020128

しばらく手を止めて、お茶を淹れました。
嫁が、ブッシュ化した紅葉の枝を整理しているのが見えます。

縁側から見える庭のある家が、夢だったもんね。
実のなる木を植えて、花壇を作って・・

疲れたとか、云ってられないのです。
まだまだ頑張って、家、作らないと。


・・・ん?

なんだこれ。

PC030134

あの、すいません。
なんか紅葉、生えてますけど。

たぶん、こういうトリッキーな事件の犯人は・・

PC020131

犯人(↑)。

ママが刈り落とした紅葉の枝を、植樹したいらしい。

塚を作っては、枝をぶすり。
華道の家元も真っ青の豪快な技が出た。

気がつけば、至る所にもみじに占領されているじゃないですか。
そんな植え方したって、育たないですよ。

でもね。

PC030133

風が通るようになった庭に、彼女の植えたたくさんの紅葉が揺れています。
夕焼け雲の間から差し込む、今日、最後の光の中で、金色に輝いてる。


とても美しい。

家作りは、もっと自由でいい。
常識とか、こうあるべきだとかにとらわれないで、
自分が思うままに、生きれば良いの。

頑張らなくて、良かったのだ。

PC020132


ありがと。



トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by goodtime-masuho   December 24, 2010 09:32
伐ったら植えましょ!!

華道無手勝流家元―ヒメ―の植えた紅葉は
紅葉にはならなくても次の命の礎となります。

木じゃなくて草かもしれませんが、
土に却って新たな命へ。

林業レストラン「キッチンオハナ」♪
2. Posted by さくさく   December 24, 2010 11:53
こんにちは、papaさん。

うちの近所では、
妊婦さんが刈払い機や耕耘機などの
機械を使うと流産してしまうという風説があります。
胎児も含めて
子どもにとって機械の大きな音は
とても恐ろしいものに聞こえるんでしょうね。

気をつけて作業してくださいませー。
3. Posted by papa   December 25, 2010 17:24
goodtime-masuhoさんのお気に入りのヒメは、
順調に変なやつに育っています。

先行きは不安でもあり、楽しみでもあります。

林業レストラン。
伐採か植林と、ランチのセット、1500円。
4. Posted by papa   December 25, 2010 17:26
さくさくさん、こんにちは。

>妊婦さんが刈払い機や耕耘機などの機械を使うと

本当ですか。
チェーンソー使うときは、遠ざけておきます。

あのガルガル云う音は、大人でも疲れますもの。

5. Posted by ナナ   December 30, 2010 21:42
こんにちは!
お店の準備、着々と進んでいますね。
お店が出来た時はぜひ教えて下さいね。お仲間たちと食べに行きますからね!

今年もあとわずかですが…
今年はお仕事をご一緒させて頂いたり、食事会に出て下さったりと、思い出深い一年でした。
ご迷惑をお掛けすることもあったり、ほんとうにお世話になりました。

これからも大変なことはあると思いますが、いつも応援しています。
またお会い出来るのを楽しみにしています。
6. Posted by papa   January 02, 2011 01:03
ナナさん、こんばんは。

山梨も寒くなりましたね。
今年は、雪が多い気がします。

今年も機会を見つけて、ごはん、食べに行きたいです。
ご縁を頂けて、こころから感謝しています。

僕の知らない雑穀料理、食べられたら嬉しいなぁ。
7. Posted by ひらの   January 05, 2011 17:25
 はじめまして

昨年から 疲れて たくさん寝たけど・・・・

今日の記事を見て なぜか 涙ぐみました

ありがとうございました
8. Posted by papa   January 06, 2011 00:48
『耐えるべき時を耐え、攻めるべき時に攻める』
という言葉があるの。

そうは云うけどサ。
僕は攻めには強いけれど、子供の頃から耐えるのは苦手。

つい出さなくていい手を出してしまう。
動くべきでない時に動いてしまう。

物事も動かず、最近、なんか冴えない。
店なんて、どうやって良いのか分からないし、
実際、全然進みません。

こんなんでいつ店が出来るの?
家族は、どうやって養うの。

包囲されるような焦りと、閉塞感。
不安になって、大きなことや、新しいことを始めて、
状況を変えようと必死になったりしました。

そんな一手が、上手く行くはずがないですね。
実際、なにひとつ変えられません。

結局、右往左往して、らちが開かず、
どこに出口があるのかも分からない。
疲れるまで、走り回るしかない。

木を切りながら、思ったのね。

「どうして、夢だった店作りが、
 こんなに楽しくないのだろう」

完璧に物事をこなそうとするばかりに、
自分の足下が見えなくなっていたのだと思うの。

「動きたい、動かねば」と焦っている時というのは、
本当は「動かざるべき時」だったのだと思う。

ヒメの植える「もみじ」は、常識というメガネで見ると、
無駄なこと以外の何ものでもないけど、
人を幸せにします。

それが僕の作りたいもの。
うん、楽しいのが大事。


大丈夫ですよ。
運が巡るときは、何をしても上手く行くから。
終わり良ければ、全て良しです。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔