January 06, 2011

マクロビと進化論 1)進化の分かれ道

玄米

マクロビオティックでは、玄米を食べます。
僕は、玄米が好きですし、お米がないと生きていけない典型的な日本人を自負しています。

でも・・

「人間の最も適した食は『穀物食』である」

考え方が、先入観として入ってしまうと、
広いものの見方を制限してしまうことがあります。

『人間と食』を、テーマにしてみました。

新しいものの見方を得るために、古い考え方を壊してしまう話ですから、
ずっと書かないでおいた話でもあります。

物事で常識とされていることで、そうでないことは多いの。
だからといって、常識を無視して良いということでは、ないからです。

ですので、それを前提にお読み頂けると幸いです。
いつもの超マニア向けの記事ですので。


【進化の分かれ道】

マクロビオティックでは、玄米について考えるとき、
「陰と陽」をテーマにした進化論で説明することがあります。

ちょっと、見ていきましょうか・・

ほら、最初の生命が生まれます。

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約35億年前、原始の深い海の底で「最初の生命」が生まれます。
今、生きている全ての生き物のご先祖様。

地球にあったふたつのエネルギーの影響を受けて、
小さな「生命」は、2つの進化の道を歩み出しました。

陰性エネルギーの影響を受けた「植物(陰性)」と、
陽性エネルギーの影響を受けた「動物(陽性)」の道。

当時の『ミネラルの少なかった海』で生き残るために、
太陽光線をエネルギー源として水と二酸化炭素から栄養素を作り出す
【光合成こうごうせい】をするバクテリアが生まれます。

img_431235_3419434_0

光合成バクテリアは、たくさんの酸素を作り出し、
地球は酸素のある大気に変わりました。

空には、酸素のオゾン層ができ、
生物に有害だった紫外線を遮りました。

そのため、海の浅いところでも生物が生きられるようになります。

やがて、豊富に満ちた酸素を使って、
大きなエネルギーを生み出す生物が現れます。
『呼吸』する生物。

主に、光合成をする生物は「植物」へ、呼吸をする生物は「動物」へと進化していきます。
(植物も呼吸しますね)

植物は、自分でエネルギーを作りだし、
動物は、他を食べることでエネルギーを得ました。

植物の光合成で生まれた酸素を動物が吸い、
吐いた二酸化炭素で植物がまた光合成を繰り返すの。
植物は動物に食べられて栄養となり、
動物は死んで植物の養分となります。

地球に生まれた、循環のサイクル。

陰と陽の「互いに補う」の関係のように、一緒に進化していきます。
植物と動物は、「共生」という形で、つながっているのね。


【魚が生まれる】

一部の動物は、当時<水苔>に進化していた植物を食べ、
そのミネラルを吸収して体の中に骨を作ります。

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ごっついですね。
カルシウム、豊富だったのかな。

脳から伸びていた神経が骨化して、「脊椎 せきつい」になりました。
ウロコをもち、浮き袋を備えた、魚の一族。
僕たち、「脊椎動物」のご先祖様です。


【カエルの時代】

地震が多くなり、地殻変動によって海の植物や魚たちが、陸上にうちあげられちゃいます。
海の中で、優雅に生活していたのに、あれ、ここはどこだ。

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・・という、状態だったと思う。

うちあげられた植物は、陸苔に進化。
やがて草から木に。

それを食べるために、肺を進化させて、水中から進出する魚が現れました。
「両生類りょうせいるい」・・・カエルやイモリなどの先祖です。

3億年前の「石炭紀」には、それはゲロゲロ栄えました(イメージです)。


【巨大化する生物の繁栄と滅亡】

やがて地球は暑く乾燥した時代に変わっていきます。

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暑い気候は、陽性ですね。

生殖に水を必要(カエルは水の中に卵を産む)だった両生類から進化し、
乾燥した環境が得意の「爬虫類 はちゅうるい」が現れます。
蛇やトカゲの先祖ね。

夏(陽性)には、夏野菜(陰性)が元気に育つように、
暑い時代には陰性の植物が栄えます。

植物はどんどん巨大化(陰性)し、高さ30mにもなったらしい。
それを食べた爬虫類も、恐竜のような巨大なもの(陰性)に進化しました。
植物が進化すると、それを食べる動物も進化するの。

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正確には、恐竜はトカゲと違うんだけど。
どっちかというと、鳥に近い。

1億年前の「白亜紀」に花が咲き実のなる植物が現れます。
また、それを食べる爬虫類の中から新しい進化をするものが現れました。

「鳥類」や「哺乳類 ほにゅうるい」ね。

白亜紀の終わり、6500万年前に急激な変動があり、あまりにも大きくなりすぎていた恐竜たちは、
その変化に対応しきれずに絶滅しました。

これは巨大な隕石の衝突が原因ともいわれます。


【新しい時代】

その後につづく時代は、生き残った哺乳類や鳥たちの時代です。

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氷河期のような凍てついた時代が何度も訪れます。

寒い時代には植物の陽性が強くなり、植物の実や葉は小さく堅く(陽性)変化した
「種」をつける種子植物が現れます。

そしてこの堅い実や種をエサとする哺乳類の中から、猿(霊長類)が誕生します。
僕たち、人間の直系のご先祖様。

うん、なんか博物館のガイドみたいになっちゃったけど、
テーマには近づいてきたかな。

ここまで、動物と植物が一緒に進化してきました。
ふたつは互いに合い寄り、合い助けて、自然の中で調和して成長していきます。

ふたつは、陰と陽の関係にあるのね。

で。
今回のてーま、人間の主食。

動物の最終進化形が『人間』。
植物の最終進化形が『穀物』。

だから、人間の最も適した食は『穀物』である。
穀物は、人間を人間たらしめたもの。

それは、マクロビオティックの基軸となる理論なんだけど。
僕はマクロビとは違う意味で、穀物は人間を人間にしてしまったと思う。



人間の食性を考える進化論。
人間は何を食べて生きていくのか。
何を食べるのが、正しいのか。

この話。
続編に続きます。



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【眼横鼻直 禅マクロビオティック】


bluetailhappiness at 02:01│Comments(6)TrackBack(0)clip!マクロビと進化論 

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この記事へのコメント

1. Posted by わたなべ   January 06, 2011 10:27
 マクロビオティックの概念を、自然科学にリンクさせているところが面白いなぁ。
 信じることをベースとした生き方もあるし、学び取ることで信条を探り続ける生き方もある、そしてその両方を融合させている人もいるわけですね。素敵ですそういう生き方。
 ただ、どうも、先入観からか、進化というのは「良い方向への変化」という感覚で捉えがちだけど、「淘汰による変化」とみる見方もあるわけで、穀物食の霊長類が現れたことは、変化の流れの中では本流なのだろうけどそれが良かったのか悪かったのか(笑)。
 続編、楽しみです。
2. Posted by 。   January 07, 2011 00:23
20万年ごとに、スプーン1杯でしたっけ?
人間の脳細胞が大きくなっていったペースって・・・

果物の甘さも、穀物の甘さも、
両方知っていたと思いますけど、
動の部分を支えるのは、後者だと、
経験的に悟ったのでしょうね。

居住圏の広さを可能にしたのも、
その食の柔軟さゆえです。

これ、
絵本にしても、面白そうねぇ。
私、理系アレルギーなのよ。
だから、こんな風に、上手に説明できないの。
おじじと息子は、理系です。

「ね?母さんが言いたかったのは、
つまり、こういうことなのよ。」

ふふふ←悪
3. Posted by papa   January 07, 2011 09:26
わたなべさん、こんにちは。

鳥の羽の鮮やかさって、目立っちゃうから、
明らかに個体の生存には不利だけど、
「ほら見てごらん。僕はこんなに鮮やかだけど、敵に食べられない」
その逆に不利な部分が、メスの気を惹きます。
そして子孫を残す。

結果として、より鮮やかな色が選択されて、
「進化」という、多様性を生みます。

進化論って、普段当たり前のことが、とても新鮮に感じる。
そういう学問だと思いました。
4. Posted by papa   January 07, 2011 09:41
もさん、こんにちは。

僕の子供達がもう少し大きくなったときに、
読んでくれるように、やさしく書いてみました。

進化論は、ずっと書きたかった話なんですよね。
でも、書くのが難しくて、
次回作は未定ですけど(笑)。
5. Posted by goodtime-masuho   January 07, 2011 13:34
進化論には「淘汰」・「適応」だけでは説明できない部分もあります。
「中立な遺伝子の突然変異」と複合的に作用して、生物は進化してきた。
分子生物学の中立進化説。
日本の研究者がまとめてセンセーショナルを巻き起こした。

進化に最終はあるのかな?
それは驕りでは?
6. Posted by papa   January 07, 2011 22:12
goodtime-masuhoさん、こんばんは。

中立進化論、面白い考え方だと思います。
こういうマニアックな話が出来るのって、変な幸福感がありますね。
なんだろ(笑)。

>進化に最終はあるのかな?
 それは驕りでは?

驕りですね。100%驕りです。

マクロビオティックでは、最終と云っていなかったかと思います。
云ってたかな。

僕の書き方の問題です。
指摘して頂いて、勉強になりました。

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