November 2010

November 29, 2010

魔法の箒を探す旅

神話に、ヘラクレスが挑んだ12の難行という話がある。
彼の挑んだ難題のひとつが『アウゲイアスの家畜小屋掃除』

三千頭もの牛を飼いながらも、
30年間、家畜小屋の掃除しない、超迷惑なアウゲイアス王。
そりゃ、汚いし、臭い。

家畜小屋の異臭に、国中からクレームが来る状態で、
「王の家畜小屋を1日で掃除しなさい」という無理難題が
ヘラクレスに与えられる。

ヘラクレスは「家畜の10%をくれるなら掃除する」と約束するの。

「よかろう」と王様。

ヘラクレスはその怪力で、「えいやっ」と川の流れを変え、
小屋ごと汚れを流しちゃうという、水洗トイレのような荒技を実行。
跡形もない。

結局、牛はもらえなかったんだけどさ。

その小屋を掃除することになった、ヘラクレスの気持ちが、
今、僕はよくわかる。

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我が家が、汚いのだ。

散らかっていると云うより、「すさんでいる」という表現が適当だろうか。
ヘラクレスのように、水で押し流してしまえば、
どんなに気持ちよいだろうかとは思うが、そうも行くまい。

・・・。
そういえば、ディズニーの映画に、ひとりで踊って部屋を片付ける、
魔法の箒があったような気がする。

散らかった部屋を後に、パパは、魔法の箒を探す旅に出た。
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bluetailhappiness at 06:53|PermalinkComments(10)TrackBack(0)clip!例えばこんな話 

November 25, 2010

うまくいかないとき

「うまくいかないとき」がある。

愛車のエンジンの調子が悪く、腰を痛めた。
辛辣なこと云われるし、お店の建築の話が進まないし、嫁とケンカしている。

人生は、神様のボードゲーム。
僕のターンは、これでもかというくらい、うまくいかない。

根性はネバーギブアップでも、腰の痛さには敵わない。


そんな不幸顔の僕を見かけて、
今、お世話になってるフランス料理店のシェフが、僕に云いました。

「ストレスは、水の抵抗みたいなもんだ」

水の抵抗ですか?

「おう。流れに逆らって進もうとするから、疲れるし、無理がある。
 流されるってのは、悪いことじゃ無いんだ。」

どこまでも流されるって云うのも。

「波に乗ってるときは、何をやってもうまくいくもんだ。
 波が来るまで、じたばたするな。
 その時に波が捕まえられるように準備しておけば良いんだ」

そう、じたばたしないで、波を待てば良い。

水の流れの中で力を抜いて、今が、楽しく幸せな気持ちでいられるように。
穏やかな気持ちで、調和している心は、大きい波を引き寄せる。

ぶっきらぼうに話すシェフなりの励まし方が、
僕にはとても嬉しい。


「でもよ、お前、厄年じゃないのか。
 前厄とかさ?」

今年『前厄』だったら、来年、僕、絶対死んじゃいますよ。
それに、そろそろ波が来ないとクラゲになりますから。

「そのときは、そのときだろ」


昨日の夜は、久しぶりに家族で食卓を囲みました。
パパ、新開発の餃子を、みんなで取り合う食卓の風景。
ただ幸せ。それが僕の世界の全て。

僕たちの周りには、良いことも、悪いこともいっぱいあるじゃん。

悪い方に目を向ければ、僕は不幸。
良い方に目を向ければ、僕は幸せ。

幸せは、自分の気持ちひとつなんだと、改めて思うのです。



November 22, 2010

子供が生まれる夢

僕は子供ができる前に、夢を見るのです。

「お父さん、はじめまして。
 今度、そちらの家族になります」

きれいな空色の場所で、礼儀正しく挨拶をする子供。

その時の姿が、少年だったり、少女だったり。
僕は、生まれる子供の性別を外したことがないの。

今度、4人目が生まれるでしょ。
その時に会ったのは、可愛い女の子。


でもね。
こないだ、病院で子供が生まれる夢を見たのです。

「お父さん、おめでとうございますぅ。
 元気な男の子ですよ~!」

陽気な看護婦が、赤ん坊を抱えてきた。
あれ?なんかブラブラついてるんですけど。

がばーっと、布団から跳ね起きる。
汗びっしょり。

「元気な男の子ですよ~!」

と、いう看護婦の陽気な声が耳の奥でリフレインした。
なんだか急に、子供の性別が、気になって気になって仕方なくなったのだ。
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bluetailhappiness at 15:25|PermalinkComments(10)TrackBack(0)clip!例えばこんな話 

November 20, 2010

森のようちえんとポカホンタス

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「森のようちえん」は、自然の中の幼稚園。

元気いっぱいに子供達が、遊んでいるのは、ごくありふれた幼稚園の光景ですが、
ここは少し違う。

森の中に、雨風をしのげる程度の簡素な園舎。
料理をする子に、木工をする子。ブランコをする子や、ただ走り回る子。
子供達は、思い思いに好きなことに取り組んでいます。

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ノコギリを使って、ツリーハウス作ってる子もいれば、
包丁と焚き火を使って、ごはんを作る子もいます。

普通、みんな同じことをさせる。
危ないことはさせない。

一緒に歌って、一緒に寝て、テレビを見て。
包丁や火を使うことも、危ないって、
僕たちは、子供達をそういうところから遠ざけます。

面白い教育の形もあるんだな。
なんでだろうって、昔から興味があったのです。

山梨にもそんなスタイルの幼稚園がひとつだけあって、
ちょうどお祭りだと云うことで、家族で覗いてみることにしました。
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bluetailhappiness at 00:30|PermalinkComments(11)TrackBack(0)clip!日々のあわ 

November 17, 2010

天使の名前と地球滅亡

すごいタイトル。

スピリチュアルに踏み込む話は、あまりしない主義なのですが、
ちょっと「アセンション」書いてみましょうか。
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bluetailhappiness at 14:31|PermalinkComments(21)TrackBack(0)clip!例えばこんな話 

November 15, 2010

Kitchen Ohana

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たくさんのものとつながって、僕たちの毎日があります。

例えば。
食べてくれる人がいて、
そのいのちを分けてくれる野菜達がいて、
一緒に働く人がいて、
はじめて僕は、美味しいごはんが作れるということ。

僕たちは他のいのちを食べることで、生きてる。
食べることで、世界中のもの全部と、つながっています。

草や木、動物たち、にんげん、そして地球も、
みんなが複雑につながり合って、シンプルでたったひとつの世界を形作ります。

それは、家族のようだと思う。

この世界にいつまでも、どこまでも、しあわせを巡らせるものがあるとしたら、
そんな絆のような「つながり」だと思うのです。

いのちといのち。こころとこころ。
そんなつながりを大切にして、
いつも謙虚な気持ちで、ごはんが作れるように。

そういう気持ちを込めて、
「Ohana」という名をお店につけました。
オハナ。広い意味での『家族』という言葉です。

 Kitchen Ohana

僕が頂いてきたたくさんのものを、
感謝の気持ちを込めて、返していきたいと思うのです。



November 12, 2010

ソウルメイト

「ソウルメイト(soulmate)」。
シンクロしやすい魂というか、魂の友達。

人が生まれる前から、時代や国境を越えて、
その人生を分かち合う運命の人。

『転生輪廻』を前提とした概念だから、前世占いとかで良く出るけど、
うん、スピリチュアルな、意味合いがとっても強い。
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bluetailhappiness at 00:58|PermalinkComments(10)TrackBack(0)clip!例えばこんな話 

November 10, 2010

非電化工房へ

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こふく亭で1年間、『エネルギーの完全自給自足』をコンセプトとしたレストランをやってみました。
電気もない、ガスもない。
吉幾三の歌のような(古いです)環境です。

『オーガニック』でレストランをやるだけでも大変なのに、
料理の仕込みが、薪を割るところからスタートする。
冷蔵庫も一台だから、毎日、1から仕込み。

その日その日を、生き延びるのが精一杯でした。

もう、絶対やるもんかぁ!
次にお店を開くときは、『普通』にやろう。
もう普通で良いじゃん。

・・と思ったんですけどね。

自分でお店をやると決めたときに、悩みました。
もう、エネルギー使い放題で、大量生産、大量消費するだけのスタイルが、
「楽しい」と思えなくなっていたの。

でも、なんで大変だったのだろうと考えたとき。
エネルギーの自給に取り組むためには、
自分で「つくる」ことが大切なんだと、気がつきました。

手始めに考えたのが『冷蔵庫』です。
エネルギーで、一番苦労したのが、冷蔵庫でした。

なんか『電気を使わない冷蔵庫』というものがあるらしい。
調べていて、たどり着いたのが、エコロジーの最前線『非電化工房』でした。
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bluetailhappiness at 11:38|PermalinkComments(20)TrackBack(0)clip!環境をかんがえる