February 27, 2011

Ohana Before

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床を抜いて、ある程度、解体を進めました。
この状態にならないと、見えない部分があります。

改めて、この家の問題点を整理してみました。


Kitchen Ohana(第8案)

こんなん、作ってみました。

CADで、図面を引くと立体図が立ち上がる。
相変わらずの、器用貧乏というか。

建物の入り口。

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雨樋が壊れて、10年以上経っているみたい。
雨じまいが悪いと、木の家は大きなダメージを受けます。

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北側のキッチン。
だいたいの解体が進んでいます。

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真ん中の柱の床下部分が、朽ちています。
屋根の加重を支えきれなくて、壁が外側に歪んでいます。

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その影響で、壁の一部、崩壊が進んでいます。

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西側の出入り口。
やっぱり雨じまいが悪い部分。

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土台がかなり朽ちています。
柱を交換するためには、隣接する壁を壊さなければなりません。
その場合、大がかりな工事になる可能性もあります。

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東側のお風呂があった部分。
お風呂が建物内にあると、その建物の寿命を縮めてしまうみたい。
やっぱり、湿気は、木の家の大敵になります。

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手で崩れてしまうくらい。
うーん、この柱も苦しいか。

壁も穴だらけ。
直さないと。

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屋根裏。
祝、電気、開通しました。

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根太。
床を支える、建物の骨格。
上を渡っていて、1本、ボキッと折れた。

強いところもあるが、弱いところもある。
その補強が課題です。

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廊下。
ホントに1年前まで、人が住んでいたのかなと思うほど、汚れています。

汚れがあると、気が濁るのを実感します。

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庭。
なーにも、ありません。

さっぱり。

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土間。
ここにロケットストーブを作りたいと思います。
煙突を横引きして、その熱を床暖房に使えないかと思います。

オンドルという暖房方法です。
今の僕の技術じゃ、難しい。

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僕の好きな縁側。
日当たりが良い日は、ぽかぽか暖かい。

もうすぐ、春ですね。


・・・。
工事が上手く進まなくて、結構悩みました。

自分のやりたいことも不明瞭だったと思うし、
自分のやりたいことをうまく大工さんに伝えられなかったと思う。

そりゃ、何回、見積もり取ったって、自分のやりたいことと違ってしまうのも、
仕方ないことだったと思う。
だって、大工さんだって、分からないもの。


苦しいときは、目先の苦しさだけが見えて、それに押しつぶされそうになる。
でもね、逆境が人を成長させるのだと思うの。

そう信じていないと、こころが前に進めないから。

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上手くいかないときは、なにか上手くいかない理由があります。
まだタイミングが早かったり、もっと違う方法があったり。

焦る気持ちとか、悩む気持ちとか、
一度全部手放して、あらためて考えたから、自分が見えます。

悩んだから、回り道したから、見えてくるアイデアもチャンスもあります。
頑張ったことに、無駄なことなんて、なにひとつ無いもの。


今度は、大丈夫だと思う。
Ohanaの店作り、Before&After。

ここがスタート。


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この記事へのコメント

1. Posted by Levi   February 27, 2011 06:37
こんにちは

papaさんCADまで使いこなすとは・・凄すぎます。
まあ、最近のCADは使いやすくなっているとは思いますが。
素晴らしいです。

かなり傷んでいますね。
昔のお風呂は湿気が躯体に伝わるから、家の寿命に影響がありますね。
今はユニットなのでそこはかなり違います。

オンドル、良いですね。
韓国から様々な文物が伝わったのにオンドルは伝わらなかったのはなぜかしらと思います。
日本の家は夏を中心に作られたと言いますが、冬も寒かったのでオンドルを取り入れてもおかしくなかったと思うんですけどね。

この建物がどう変るのか楽しみです。
2. Posted by goodtime-masuho   February 27, 2011 12:40
わ~いロケットストーブだぁ!

シュボボボッとほうとう茹でたり、
ピザ焼いたり!!

食べる役やります!!

Wさんのユンボに乗ってがぁーっと行きましょう。
がぁーっと。

こんど現場視察の上、富士川町の「inondo」で
作戦会議しましょ~。
3. Posted by みっこ   February 27, 2011 18:21
papaさん、CADすごい!さすがですね。

オンドルかあ。
わたしの母方の祖父は大工で、満州朝鮮を家族を連れて回って、満蒙開拓団の家を建てていたそうです。オンドルはそんな生活の中での母の子どもの頃の思い出話にでてくるの。
自分がオンドルを体験したわけではないけれど、子どもの頃から聞かされていたので、オンドルと聞けば、なんだか心と体がぽかぽかしてきます。
木の家は腐りやすいけれど、部分交換できるし、昔は大事に修繕して住んでましたね。今のように15年経ったら壊して新築にするなんて事はそうそうなかったし。
papaさんが家を大事に直して行かれるのを拝見していると、とても気持ちが和んできます。
家もさぞかし喜んでくれているでしょう。
大変ですが、すてきなohanaの誕生を心待ちにしていますね。
4. Posted by Coco   February 27, 2011 20:36
はじめまして、papaさん。 3年ほど前からpapaさんのブログを読んでいます。 いつもいいお話をありがとう。 
家の解体の様子も興味深く見ています。正直なところ、「わ~、大変!」と思ってしまいましたが、papaさんに見習って私も自分でできるところは自分でやってみようという気になりましたよ。
ここ1年、風水のマスターのアドバイスを受けながら家探しをしてきたのですが、なかなか合う家が見つかりません。 でも期限もなくなってきたので、最近31歳の小さな家で決着をつけました。(papaさんの家は何歳でしたっけ?もっと古いですよね。)
大工仕事などしたこともないので、私にとっては新たな挑戦です。(と言っても、papaさんのような大仕事ではなく、壁を塗ったりカーテンレールをつけたりするくらいのものですが、、、。) 
でも少ない予算で家を探して手直しをしていく楽しみを感じ始めてきました。 引越しを繰り返す人生でしたが、今度の家は自分で手を加え、愛着を持って、骨をうずめるまで住んでみたい!と思っています。 
papaさんの家がいつの日か完成するのを楽しみにしています。 
5. Posted by 。   February 28, 2011 00:50
なんということでしょう!(ここで、曲のボリュームアップね。)
フフフ
6. Posted by fanta   February 28, 2011 09:56
昔、PTをしていたころ
もっともっと凄い家に訪問したことがありました。
畳というか床が斜めで 畳が踏み抜けそうで
家全体が斜めで
戸が開閉不能・・
でも、そこに患者さんは住んでいたんですよね。
他にも家全体が斜めで戸が斜めになってる家とか 白根のへんでしたけど
普通に存在し、そこに普段の営みがあったのでした。

この経験はおもわぬ時に役にたつかもしれません。

7. Posted by papa   March 01, 2011 22:54
こんばんは、Leviさん。

>昔のお風呂は湿気が躯体に伝わるから、家の寿命に影響がありますね。今はユニットなのでそこはかなり違います。

家造りのひとつひとつが、勉強になります。
今なら、もう少しちゃんと、事前の物件の診断が出来るかもしれません。

ただ、不便なところ、上手くいかないところがあるから、
今のこれがあるのですね。
8. Posted by papa   March 01, 2011 22:55
>食べる役やります!!

はいはい、じゃあ、僕が作る役。
あれ、なんか僕、すごく損してないですか?

作戦会議、飲みアリですか。
9. Posted by papa   March 01, 2011 22:58
みっこさん、こんばんは。

オンドルは、韓国の伝統なのですね。
ロケットストーブの計画、だんだんまとまりつつあります。

昔の家は100年、200年と持つものがあります。
木は、伐採されてから200年で最高の強度に達するそうですね。

少しずつ成長する家。
だからこそ、長持ちしたのかもしれません。
技術的に、どんどんそういうものが消えてしまうのは、残念です。
10. Posted by papa   March 01, 2011 23:01
Cocoさん、こんばんは。

30年計画くらいで、少しずつ僕のお店も成長していって、
30年後には、映画「千と千尋」に出てくる、ゆばぁばの家みたいにしたいと考えています。

あの和風のシンデレラ城みたいなやつね。

ゆっくり、進化して行けば良いのですね。
最初から、完璧でなくて良いんです。
11. Posted by papa   March 01, 2011 23:03
。さん、こんばんは。
とりあえず、匠は見つかりそうです。
3月から、やっと本格的に始まりそうです。

もさんの、首が長くならないうちに。
12. Posted by papa   March 01, 2011 23:06
fantaさん、住めば都。
やっとね、楽しくなってきました。

でも、改めて始める前に、もう少しやらなければならないこともあります。
しっかりやります。
13. Posted by ほしけん   January 31, 2012 06:36
素晴らしい。ロケットストーブの原理と実践。こんな情報をまっていました。ありがとうございます。見学はできるのですか?
14. Posted by papa   January 31, 2012 23:06
ほしけんさん、こんばんは。
今、燃焼方法を研究しています。
デメリットとメリットの比較。
その改善策。
データの収集。

僕のストーブは、100%にはならないかもしれませんが、
確実に次の世代のストーブは、もっと進化します。

見学は、お店がオープンしたらいつでも。
今はまだ完成していませんし、体調や家庭の問題があって、対応できるときと出来ない時があります。
案内できるときと、出来ないときがあると、不公平になってしまいます。

ごめんなさい。
15. Posted by papa   January 31, 2012 23:10
あと。

ほしけんさんが、ここにコメント付けてくれたから、
一年前のただ不安で、悩んでいた自分に会えました。

ありがとうございます。

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