May 20, 2011

価値のないもの

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水道屋さんの引っ越しの手伝いに行ったとき、
庭先に置いてあった、ガラクタ。

製麺する古い道具なんだけど。
すごい錆びてるし、20年くらい前の麺がこびりついてるし。
ちょっと触ると、手が錆で赤くなる。

「要らない」云うから、もらってきた。

休みの日には、金属ブラシ買って来て、庭でゴシゴシが日課。
嫁の視線は冷たいけど、貰っちゃったんだから仕方無いじゃん。

古いものが好きなのは、昔からだし。


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Ohanaの店に掛かっていた古い雨樋。

見事な造形デザインだけど、
経年劣化には勝てない。

昔は専門の「ブリキ職人」呼ばれる人がいて、こういうの作っていたんだね。

今の雨樋は、ほとんどが塩化ビニール。
アルミニウムの合板もあるけど、こういう遊び心って無くなってしまったように思うの。

どこの板金屋さんにお願いしても、「もう捨てた方が良い」と云う。
これも価値のないものかもしれない。

と云いつつ、グラインダーで錆を落としてから、修理してみる。
捨てるのは、それからで良いじゃん。

諦めが悪いのも、昔から。

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じゃ、これ知ってます?

店の解体で出てきた、マイナスのねじ。
下半分、錆びかけ。

こういうの普通「金くず扱い」で、ポイしがちだけど、
マイナスのねじって、アンティークの仕事する人には、すごい貴重なの。
こういうの、古い家にしか出てこない、レアもの。

そういうと、キラキラ輝いて、宝石のように見えるでしょ?
いや、キラキラは見えないか。

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行きつけのジャンク屋さんに、無造作に転がっていた石炭ストーブ。
あちこちに、大穴が開いているから、「もう使えない」って捨てられたんでしょう。

この子も、もう、価値のないもの。

いっぱい働いたんだろうね、サビサビだもの。
遠い町の一角で、静かに余生を終えようとしています。

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・・・もう、ひと働きしてみる?

ものと喋りながら、煙突とか、差してみたり。
ええ、店の人に変人扱いされるのには、慣れてますから。

うーん、採用。

じゃあ、この子下さい。
あと、この煙突ね。


僕も捨てるときは、捨ててます。

でもさ。
価値のないもの。
ものの価値って、なんだろ?


人間が要らなくなったら、価値が無くなる。

最近、要らなくなるのが、早くなってしまうから・
新しいの買わないと、幸せになれない。

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価値は減るけど、増えるときもある。
「価値」なんて、最初から無いのかもしれないね。


つくる暮らしは、なんか楽しい。
「楽しい」が、きっと私たちのしあわせ。


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この記事へのコメント

1. Posted by AGUL   May 21, 2011 06:43
「またか・・・」って感じで
読み始めたんですけど(笑)、
「おーっ!」で、終わりましたね。

いっそのこと、お庭に、
Ohana民族資料館でも作りません?

持ち込みが増えちゃう可能性大ですけど。
2. Posted by papa   May 21, 2011 09:00
>Ohana民族資料館

お茶も飲めて、足湯も楽しめる。
3. Posted by goodtime-masuho   May 21, 2011 11:50
足湯、沸かし湯でいいよ。
温泉じゃなくてもね。
ロケットストーブで沸かして、
石垣苺もつけてね。

ヤッタ~!これで皆つながったね!
4. Posted by AGUL   May 21, 2011 18:31
うふふ、友達の輪!
5. Posted by manmo   May 21, 2011 22:19
すごいです
papaさんの手は魔法の手!
ほんとですね、ohana民族資料館併設カフェ♪
どんなびっくり仕掛けとレアな骨董品陳列がされていくのかな?
たのしみがまた増えました。
6. Posted by Levi   May 21, 2011 22:58
こんばんわ

昔の物って意匠が凝っていたりして味わい深いものがありますよね。
職人が技を磨いてそれを表現していたんでしょうね。
今は量産だから省かれちゃったでしょうね。
でも、量産するための技術もすごいものがあるんですよね。

伝統についてですが、江戸の庶民が箪笥を持たなかった、持てなかったのは、元々、衣類が高価であったため持っていても袷と単だけだったりする人が多かったんですよね。
持っている物、必要だった物は地域によって違うと思います。
作り続けられているもの、続けられている行事、などはありますが、人々は時代ごとに生活に必要な物や事を選んでいたのだと思います。

学校では習わなかった庶民の暮らしを調べると面白いですよ。
PaPaさんが知りたかったことも分かると思いますよ。
7. Posted by papa   May 22, 2011 01:10
>湯、沸かし湯でいいよ。
 温泉じゃなくてもね。
 ロケットストーブで沸かして、
 石垣苺もつけてね。

つまり、ロケットストーブで、イチゴ風呂と、
そういう解釈で宜しいでしょうか。
8. Posted by papa   May 22, 2011 01:11
>うふふ、友達の輪!

友達というか、同士というか。
類は類を呼ぶというか。

あ。そしたら、僕も入っちゃうのか。
9. Posted by papa   May 22, 2011 01:13
manmoさん、こんばんは。
人間、意外とやればなんとかなるものです。

次は、ロケットストーブ試作1号機ですよん。
10. Posted by papa   May 22, 2011 01:19
>江戸の庶民が箪笥を持たなかった

服がなければ、箪笥も要りません。
なるほど。

知らないことが多いです。

当たり前ということ。
当たり前に豊かな日本で、「足を知る」ということは、もう現実的じゃないのかもしれません。

それでも、やっていたことは、基本的にはずっと一緒。
今、自分が置かれている状態でのベストを考えるということ。

なーにもない状態でも、そこには学びがいっぱいある。

昔の人の暮らしぶりから、調べてみたいと思います。
Leviさん、ありがと。
11. Posted by 空   May 28, 2011 02:20
papaさんお久し振りです。
一月末に出産してました。
何だかとっても前向きな気分をいただけました。
私も頑張れるかな?
有難うございます。
12. Posted by papa   May 29, 2011 00:08
空さん、おめでとうございます。
どっちだったんでしょう。男の子ですか?

縁があって、うちに来る道具はみんな僕の子みたいなものです。
結構、話しかけたりして、大切に使うと、良い仕事をする子もいます。天の邪鬼だったり、すぐへそを曲げる子もいますけど^^。

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