July 01, 2011

竹の根との戦い方

ゴゴゴゴゴ・・。
重い地響きが、足下から響いてくる。

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オープンまで、1ヶ月ほどの「キッチンオハナ」。
暗い地底から、新たな刺客が近づきつつあった。

くっ、この期に及んで、まだトラブルがくるか。



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ボコッ!。


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バキン!
ニョキニョキ。


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ボコボコボコボコ。

押し寄せる大量の竹の子軍団。
(注:全て室内です)

うわぁ。
気がつけば、庭も、竹林化してるし。

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これが竹の根。
正確には、地下茎。

アスファルトも砕く竹の根パワーで、
他の植物も、素敵な花壇もみーんなダメになっちゃう。

刈っても刈っても、「ネバーギブアップ」が、彼らの合い言葉らしい。
この「死してなお、次の竹の子を生やさん」とするお前たちの情熱は何だろう?


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敵の本丸。

隣の家で、長年、防風林として働いていたけど、
すでにおじいちゃん、手入れできない。

竹って、昔の「石油」だったのね。
器として使え、燃料として使え、家造りの素材となって、
長い間、人々の暮らしの役に立ってきました。

それも、適切に管理されて、自然と沿った暮らしがあってこそだったと思う。
いつから、こんなに邪魔者になってしまったんだろう・・。


竹の根は、すでに我が城を何重にも包囲して、
掘り返すのは、絶対、不可能ときた。

さて、僕のターンだけど。


戦うときの基本。
「それは、相手を知ること」って、孫子も2500年も大昔に書いてますでしょ。
情報こそが、人間の武器です。

竹と云っても、いろいろあるのね。

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ちょっと細め、このスリムな形は、淡竹(ハチク)。
細く割れるため、茶道具、竹箒など用途が広い。


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あっという間に、ぐーんと伸びて、竹になる。
最大、20メートル。
切って使っても、すぐに復活できる訳だ。

一般的に竹の子と云えば、孟宗竹(モウソウダケ)だけど。
ハチクの方が味が、濃くて美味しい。

法律的に、隣家から伸びてきた柿の実は、食べちゃダメだけど、
竹の子は、食べて良いことになってるのね。

なるほど。
生えたら、全部、食べれば良いのだ。


その場合の、切り方がポイント。
まず「竹林」を、どこまでか生やすかを決める。

1)竹を封じるなら、ひたすら、竹の子を取る。

境界あたりの刈り方。
生やしても、生やしても、刈り続ければ、
竹の根は、エネルギーを消費し続けます。
やがて寿命がきて、竹の根は枯れるから、必要以上は敷地に入ってこれません。

竹の根(地下茎)は、地下30cm位のところを伸びるから、
地下50cmくらいまで、【ガルバニウム波板】などを埋めて、
家屋への侵入は、防御できます。


2)竹を殺すなら、1mの長さで切る。

敷地内での刈り方。

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高さ1m位で切ります。
切り口は横。

この高さで切ると、竹は必死で水を吸い上げます。
節の中に水がどんどん溜まって、蒸発してくの。

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竹は急激にエネルギーを使い果たして、枯れていきます。
それでも竹の根が死ぬまで、2~3年はかかります。


3)竹を活かすなら、節の上で切る。

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竹林の中の切り方。

竹の根は、更新してあげないと、15年しか生きられないと云います。
竹林は、逆に活かす切り方をしてあげるの。

竹が生えたら、その年を竹に書いておき、古い竹から切っていくのね。
その際に、地面から出た竹の『最初の節の上』を切ることがポイント。

水が溜まると、腐っちゃうから。

適度に伐採して、新しい竹の根が生えるようにしてやると、
美しい竹林は、ずっと人間に恩恵を与え続けます。


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そう考えると、すでに手入れされていない竹林。

どんどん竹の根が混み合えば、彼らは、自然に滅んでいくのね。
15年も経てば、寿命が来て、きっとどんどん枯れていく。

戦う必要なんて、無かったのかもしれない。

大事にしてあげたいと思う。
隣の家の竹林だけど。

ずっと、人間と一緒に生きてきたんだもの。



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さて僕は、店作りに戻ります。
オープンまで、1ヶ月ほどの「キッチンオハナ」。

はい、1ヶ月です。


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この記事へのコメント

1. Posted by 通りすがりの豚飼い。   July 01, 2011 23:04
感心しながらも、笑わせてもらいながら読みました。

いつも元気をもらっています。


あと1ヶ月ですか。。ここが一番笑えました(爆)
合言葉は「ネバーギブアップ!!」ですね。

2. Posted by papa   July 01, 2011 23:18
毎晩、竹の根っこの爪のアカを
煎じて飲みたい感じです。
3. Posted by jucon   July 01, 2011 23:31
>いつから、こんなに邪魔者になってしまったんだろう・・。

人間さまの目線ですね。(笑)
最近の環境は、人間が自然をコントロールしようとすればするほど、牙をむいて報復してくるように思います。
何でも人間の思うようにはいかないということでしょうね。
人間と自然の知恵比べ(?)はいつまでも続きそうですね。
4. Posted by kuu-kuu   July 01, 2011 23:55
いつも楽しく、また真剣にブログ拝見しています。お勉強になります。たくさんの情報とあたたかな想いの詰まった文章、大好きです。いつもありがとうございます。

竹、すごいですよね。我が家も家の裏が大家さんの敷地の竹やぶで、毎年春はタケノコがあちこちに生えてきます。それでも家から一定の距離までしか生えず共生している感じです。ところが、たまたま数週間留守をしていた去年の春は、帰宅して目に飛び込んだのはキッチンの床を突き抜けて生えている元気な竹でした。もはやタケノコではなく・・・。30年以上ここに住んでいますが、はじめての出来事でした。どうやら彼らはとても賢いようで、どんな人が住んでるか、いるのかいないのか、全部わかっているようですよ。

きっとパパさんの想いに包まれて、竹さんは絶妙な感じで共生してゆくのでしょうね。

ブログ、はじめてコメントしちゃいました。畑ちゃん(畑山農場さん)のところに時々おじゃましています。またひとつ山梨にすてきな場所ができると思うとオープン楽しみです。暑い中での作業ですが、毎日きらきら輝く時間でありますように☆

5. Posted by papa   July 02, 2011 00:16
juconさん、こんばんは。

原発事故の話に隠れて、こっそりと遺伝子操作された作物が、私たちの暮らしに入ってこようとしています。

それが善か悪か、安全か危険かは、別にして。
それは自然ではありません。

たとえ、その技術が人間の寿命を10倍に増やすとしても。
その技術が、癌を減らす特効薬になりうるとしても。
自然からかけ離れた技術は、私たちを幸せにはしません。

何かと対立し、戦うというのもひとつの生き方です。
でも、調和し、融合していくことを良しとする、日本人がずっと守ってきた生き方もあります。

戦うも良し。
でも、竹と共生していく道もあるんですね。

あ、来年は。
竹の子づくしランチです。
6. Posted by papa   July 02, 2011 00:28
kuu-kuuさん、こんばんは。

竹の子って、不思議で。
人の住んでる家では、育たないそうです。

生えるけど、枯れちゃうの。

人が住まなくなると、あっという間に、
ボコボコの廃屋にしちゃうのね。

ちゃーんと手入れして、暮らしの中で竹が働いてくれる。
そういう暮らしがしたいなぁと思うの。

>いつも楽しく、

楽しんで貰えて、嬉しいです。
でも、この記事、次の記事の前振りだったりします。
7. Posted by 。   July 02, 2011 07:40
光る竹はありませんでしたか?
節を切ると、中から“たけのこ太郎”が・・・
民話の里「おはな」。(*^_^*)
8. Posted by Levi   July 02, 2011 15:43
こんにちは

あちゃぁ、これまた大変ですね。
「竹は家を食う」と言って、昔の人は家に竹を植えるのを戒めたそうです。
お隣からやってきているとは、恐るべしですね。

おお~、筍は食べても良いのですね。
でも、床を張る部分では収穫に困りますね。

最近は手入れをされずに荒れ放題の竹やぶが多いとか。
竹は生長が早く、用途も幅広いので、出来れば手入れして生かしてあげたいですね。

あら、後一月でオープンって大丈夫ですか?
9. Posted by goodtime-masuho   July 02, 2011 16:01
光る竹の中に5人目は?
10. Posted by papa   July 02, 2011 19:25
こんばんは、。さん。

>光る竹はありませんでしたか?

ないですね。
手入れしてやらないと、光らないんでしょうか。

>中から“たけのこ太郎”が・・・

どうせなら、姫がよいです。
11. Posted by papa   July 02, 2011 19:34
Levi さん、こんばんは。

>竹は家を食う

すでに胃袋の中という噂ですけど。

>手入れをされずに荒れ放題の竹やぶ

竹の使い方も勉強したいです。
笛とか、竹垣も作れるんですよね。

>後一月でオープンって大丈夫ですか?

なんくるないさー、です。
12. Posted by papa   July 02, 2011 19:35
>光る竹の中に5人目は?

ふたごだったりして。
13. Posted by みっこ   July 03, 2011 11:45
もうすぐなんですね。
楽しみだなあ。

4月末に滋賀であった筍堀イベントは、桜沢先生が無双原理講究所として使われていた跡地で、今は日本画家の先生がお住まいなんです。
こちらも筍がすごくて、ある部屋は、畳が地下から飛び出してきた筍でぼこぼこになるとおっしゃってました。

ものすごい筍の量なので、毎年筍堀イベントを開かれるようになったそうです。

パパさんのブログでも筍話は、春の風物詩になりそうですね^^
14. Posted by papa   July 03, 2011 22:55
みっこさん、こんばんは。

「床下に、塩と「何か」を混ぜてまくと、竹の子が生えてこなくなるよ」と、植木屋さんのおじいちゃんが、云っていました。

「なんだったけなぁ、何か」ですって。

思い出して、おじいちゃん。
その何かが世界を救う気がします。

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