July 28, 2012

食べること

選択していくことが、マクロビオティックだと思う。
でも、何を選ぶのでしょう。

マクロビオティックを知った人には、
食べ物を、陰陽、有用無用、善悪に分けて、
ポジティブなものばかりを選ぶ。
そういう人も多いのです。

でも。

食べ物を選択するって、
当たり前に見えて、とても贅沢なこと。
私たちは恵まれていて、それを忘れてしまう。


何を食べるかは大事なことだと思うの。
食べることが「生きること」、そのものだから。

でも、「何を食べるか?」が、マクロビオティックじゃないって、僕は思うの。


マクロビオティックを頑張る人は、「入れる」ことばかり考えちゃう。
体に取り入れる、良い食べ物、良い情報。
そんな都合の良いものばかりを探してしまう。

でも、世界はそんなキッチリカッチリ廻ってはいないもの。
それじゃ情報に、振り回されて疲れてしまう。


大切なのは、『出す』ということ。

それは、運動することだったり、あいさつすること。
料理すること。歌うことや、詩を書くこと。
くしゃみすること。笑うこと。
優しい言葉を使うこと。
何かをつくること。

日々の暮らしのなかで、私たちが表現するもの。
自分から出ていく、ものと表現のかたち。

入るためには、「出す」ことが大切になります。
何かが出ていくから、新しいものが入る。
今日、食べて、私は何を表現するのか。
どう生きるのか・・ということ。


「食べること」が、マクロビオティックで大切にされるのには理由があります。
食べることは、生きることと繋がっています。

とても大切なのは、
食べ物に悪いものは無いということ。
その全てが、いのちだったのですから。

食べることで、私たちはそれを殺して生きています。
それは、たとえ菜食、食べるものが植物であっても同じ。
動物が可哀想だから食べないは、感傷的な意見です。

でも。
食べることを、ただ殺すことではなく、
活かすことに変えていける。

そのいのちを繋いで、今日一日、どう生きていくのか。
私たちは毎日、それを選択することが出来ます。


マクロビオティックは、人の生き方だと思う。
私たちが、自分自身のために生きることは悪いことではありません。
本当の幸せを考えるとき、私たちは、自然であること、
その調和のかたちを選ぶから。


体に優しいものを食べて、長生きして、
自分の愛する人たちと、ずっと幸せに暮らしたい。

どう生きるかがあって、そこに食べることがあると思うの。


食べて、今日一日、何をしますか。
選択していくことが、マクロビオティックだと思うの。








【関連する記事】
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マクロビと進化論 2)給食とおしりと空腹論
マクロビと進化論 3)牛乳とマクロビオティック
マクロビと進化論 4)宮沢賢治の「一日ニ玄米四合ト」は食べ過ぎか?
マクロビと進化論 5)じゃがいもとマクロビオティック
マクロビと進化論 6)人間は何を食べるのが正しいのか?

bluetailhappiness at 21:00│Comments(22)TrackBack(0)clip!例えばこんな話 

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この記事へのコメント

1. Posted by kirara   July 12, 2011 07:32
>入るためには、「出す」ことが大切になんだって、思う。
何かが出ていくから、新しいものが入る。

そうです。そう思います。
深呼吸は息を吐くことから始めます。全部息を吐ききると自然に何もしなくてもおなかから胸いっぱいに吸うことができます。これが反対だと胸だけの呼吸になってしまうんですよ。おためしください。
2. Posted by papa   July 12, 2011 08:18
>kiraraさん、いつも有り難うございます。

今回の記事は、いろいろご相談に乗って頂いてる、北の姉さんに聞いたお話しです。

「出入り口って云うでしょー。入るより出る方が先なのよー」と、姉さん、おっしゃっていました。

人の呼吸も、満員電車も、出る方が先。
きっと、自然の摂理なんですね。

いろいろ気づきがありました。
このブログのコメントって、みんな必然だと思うの。
3. Posted by manmo   July 13, 2011 23:15
すべては気づきなんだって改めて最近痛感します。
強欲に、気がつけば得ることばかりに偏りがち、でも与えることの喜び、そしてこの世に存在するもので命あるか命あるものの手が加わっているのだから、当たり前なんてない、ありがとうって気持ちを忘れずにいきたいです。
何を選ぶか、どう生きるかはそれぞれだけれど、それぞれを認め、感謝していくのがマクロビオティックの真髄かな?なんて思うこの頃だったりします。

papaさんのブログにはたくさんの気づきと学びとあたたかさ(時に笑い)があって都度噛み締めています。
4. Posted by 北の姉   July 14, 2011 01:25
なーんか感じるところがありましたので、お邪魔しましたら!
あらビックリ!

いつも思うのですが、papaさんの文章表現と構成力は凄いですね!
国語が不得手の私としては羨ましい限りです。

あのダラダラ長話がこうなりますとは…。
長話になるのは、私に文章表現力が無いからか?(汗)

今回papaさんにお話したことが私にとって『出す』になるとすれば、
出したことでスペースが出来ましたから、新しいものが『入って』来るかな?
何か新しいネタを仕入れましたら、お伝えしますね。
その時は『長話』覚悟で(爆)
5. Posted by ゆう   July 14, 2011 09:06
はじめまして。いつも読ませていただいています。

これは私のことだ・・・と思いながら読みました。耳が痛いです。頭では分かっていても「食べること」に一生懸命。
>体に優しいものを食べて、長生きして、自分の愛する人たちと、ずっと幸せに暮らしたい。

このようになるにはどうしたらよいのか。悩む毎日です。
papaさんの言葉は分かりやすく、心に沁みます。
本を出版してくださらないかな、といつも思います。
今日も素敵なメッセージをありがとうございました。
6. Posted by papa   July 14, 2011 13:18
manmoさん、今回、笑い入れるの忘れました^^。

次回、どたばた奮闘記、笑い150%増しで。
こういう正論ばっかりより、そっちのほうが好きかなぁ。
7. Posted by papa   July 14, 2011 13:21
>その時は『長話』覚悟で

いや、北の姉さんの電話代が心配ですよ(笑)。

いつも気づきを頂いていますね。
ありがとうございます。
8. Posted by papa   July 14, 2011 13:27
ゆうさん、はじめまして。
ゆうさんのぱん、美味しそうですね^^。

>これは私のことだ・・・と思いながら読みました。

これは、僕のことですよ。
誰かを責めるつもりは無いです。

縁があって、僕のとこに来る食材たちを、食べて下さる方の中で活きるように、料理する。
料理人としての原点を忘れないように書いておこうと思いました。

>このようになるにはどうしたらよいのか。

人に優しくいきられるように。
悩んだり凹んだりして、毎日進んでいくことだと、僕は思っています。
気がついたら、いつのまにか、なりたい自分になれているものだと思うの。

僕も、失敗したり、挫けたりしながら、毎日生きていますよ。

最近、すっかり、建設屋の兄ちゃんですけどね。
自分のキッチンが完成したら、思う存分、腕を振るいたいと思います。
9. Posted by ゆう   July 14, 2011 20:57
ありがとうございます。

ブログも見てくださったんですね。
実は、パン屋さんは私ではなく母です。
PCが苦手な母の代わりに、店主になりすまして(?)書いています。また見ていただけたら嬉しいです。
10. Posted by papa   July 14, 2011 22:38
あ、店主の娘、書いてありますね。
謎が解けました^^。

僕は、ぜんぜん、パン焼かないんですよ。
Ohanaで、パンは嫁のテリトリーです。
11. Posted by Yuki   July 18, 2011 12:18
5 まさにその通りだと思います。
私も自分のブログで同じことを言っていました。

取り入れたエネルギーをどういう形に変えて、
宇宙に返していくのか。

それが、本当のマクロビオティックの形なんだと
思います。

イコール、愛、かな。
12. Posted by papa   July 19, 2011 02:16
Yukiさん、イコール愛という表現は、素敵ですね。

全てのものは、陰と陽に分かれるけど、同時に、陰であり、陽であります。
そんなんカテゴリー分けなんて、本来、無理だもん。

存在の仕分けや意味づけは、無意味だと思う。
陰陽の意味を知り、手放してしまえば、もう、何事にもとらわれません。
マクロビオティックは、手放したとき、はじめて完成するのかもね。

どう返すかが先で、そのためになにを取り入れるかを選択していく。
食べることは、生きることって、そういう意味だと思いました。

ありがとうございます。
13. Posted by fujitamanegi   July 19, 2011 13:50
良いものばかりを選んで口に入れていました。
オーガニックのもの、動物性はNGで、乳製品も白砂糖も摂らない。
でもですね、私の摂食障害は完治しなかったんです。というか、ある種の変な偏りがある状態で「現状維持」してきたような。変な形でバランスを取っていたとうか。
体の中に入ってくるもの全てが「食べ物」であるということを、今頃実感しています。
心から一緒にいることが嬉しくてたまらない人との食事は、さほど拘らなくたって美味しいのです。影響もあまりないのです。それが先日初めて分かりました。
と同時に、ホントに美味しいものは、大げさかもしれませんが、作り手が楽しく美味しく元気でないと作ることができない。食べる側もリラックスしてその場の空気や何気ない会話さえ楽しめるようでないとホントに美味しいって思えないのかも、と。
生きることがHappyでありたい。私はHappyになりたいです。
14. Posted by papa   July 19, 2011 22:25
いろいろ辛いことがありましたものね。

摂食障害の苦しみは分かりませんが、fujitamaさんが悩んできたことは分かると思います。僕と似ていますから。

>Happyになりたい

人は、自分の強くこころに描く人生を引き寄せます。

私はお金が欲しいだと、お金のない自分を意識してしまう。
だから、引き寄せられるのは、より、お金のない現実です。
「Happyになりたい」だと、幸せにはなれないと思うの。


今、ある幸せ。

子供が自分に微笑みかけるとき。
つまらない冗談で笑い合うひととき。
今日のごはんが、美味しくできたとき。
それを家族と分け合う時間。

そんなちいさなことで良いと思う。

幸せは、泡のようなはかなくて、ちいさなものだけど。
こころの中で「ありがとう」って云えたなら、
それだけで、人生は幸せに満たされると思うんです。


人はみんな幸せで在って良いと思うの。
15. Posted by buy testosterone   October 18, 2011 16:54
1 ここに途方もない問題。私は非常にあなたの記事をピアに満足しています。どうもありがとう、私はあなたに触れることを先に探しています。あなたは親切に私にメールをドロップしますか?
16. Posted by papa   October 21, 2011 13:22
こんにちは、 buy testosteroneさん。
外国の方でしょうか。

You can meet with me, and you can also email for me.
But ... now my wife's condition, for very bad,
I do not have enough time for that.

If possible, a little more in the future ?

Thank you for reading the story.
17. Posted by chandelier wholesale   November 22, 2011 16:13
1 コンテンツの魅力的な部分。私はちょうど私が実際にはアカウントにブログ記事を楽しんでしまうと言うことはあなたのウェブサイト上および加盟の首都でつまずいた。どんな私があなたのフィードのサブスクライブする方法、あるいは私が達成はあなたは常に高速にエントリを取得します。
18. Posted by papa   November 23, 2011 13:41
えーと、早く次の記事を書け云うことでしょうか^^?
19. Posted by tairaku   July 30, 2012 07:23
Hetchin Oha!

翻訳してみた!!
20. Posted by papa   July 30, 2012 07:59
へっちんおは。
google翻訳で英訳したら、「Lessens your chin」と出ましたよ。
意味は、「あごを軽減」^^。
21. Posted by あきの   August 04, 2012 20:25
この記事見てたら、マクロビを正しく認識してない人って多いのかな?って思っちゃいました(' '*) こういう見方もあるだな〜・・・勉強になります*:・'゚☆
22. Posted by papa   August 04, 2012 21:38
正食いう言葉がありますが、「正しい」は人によって違います。
正しいと思ってする行いが、必ずしも正しい結果を生むとは限らないのね。

でっかいハンバーガーを毎日食べていても、3食、日本酒だけで生活していても、その人がそれを良しとして、幸せであれば、それは正しいのです。

本人が望まないのであれば、それに干渉してはいけないし、
絶対的な「正しい」を定義することに意味はないと思うの。

「正しい」を手放してしまえば、私たちは自由に生きていけます。

変えられるのは、自分だけ。
人は変えられません。
マクロビオティックは、自分のために使うものです。

誰の正しいも、あって良いと。
今は、そう思うのです。

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