July 20, 2011

原子力ターニングポイント

原発事故から、4ヶ月経ちました。
今日は、ひとつ、問題提起をしますね。

原発、まだ使いますか?

今日発表された自民党の基本政策では、自然エネルギーで【原子力】の代換えは困難ということを理由に、原発起動、現状維持の方針です。
その裏側で、節電で生まれた東日本の余剰電力を、西日本に売電することが検討されています。

はい、これ(↓)。



いろいろ意見はあると思うの。
どう思われるでしょうか。


変わらなければならないタイミングというのがあると思うの。
そう、【ターニングポイント】。

変わる、変わらないは自由ですが、ターニングポイントで変わらない場合、
強制的に変化を促すイベントが起きることがあります。

もう一回、強制イベントやります?


人間は、与えられたものだけで生きていけると思う。
自分に与えられていないものを、得ようとするから、無理が出る。

自分たちさえ良ければ「良い」とする社会の中で、
僕たちは、必要以上に、エネルギーを使いすぎていました。
その影で、どれだけのものが失われてきたか、私たちは知りません。


代替エネルギーをどうするかではなく、
危険な原子力をどう始末するかではなく、
原子力を安全に使うためにはどうするかでもない、と思うの。

だって、どんなエネルギーに替えても、使う私たちの意識が変わらなければ、
今までと一緒だから。

「危険だから原発廃絶」も、それだけじゃないと思う。
だったら、安全にすれば良いじゃん。そういう話になる。
それじゃ、100年経っても、原発に依存してますよ。

そして・・
大きすぎる装置産業は、私たちを幸せにはしません。
便利であることは、素敵なことだけど、気をつけないと大事なこと忘れちゃうから。


うん。

西日本に売電してても良いと思うのね。
車でドライブも楽しいし、いろんな美味しいものも食べたい。
クーラー使っても良いと思う。
暑いし。

でもね。
忘れないで欲しいの。

今の私たちの生活は、『持続可能なもの』ではありません。
いつか壊れる。

僕か、子供たちか。
その時、誰かが、本当に悲しい想いをします。

もう、誰かが泣かなくても良いように。
・・未来を、少しだけ変えてみませんか。

変えるのって、難しくないんですよ。

徹底的に、節電してみるのも面白いですよ。
不便さの中で、俺、こんな工夫してるよって、自慢するのとかどうでしょう。
自然エネルギー利用の工作に、ハマるのも良いよね。

今までとちょっと違う幸せ、探してみませんか。

遊ぶこころで良いと思う。
幸せな気持ちは、人に伝わりやすいから。


怒りのエネルギーじゃなく、対立する運動でもなく。
楽しい気持ちが、僕たちの世界を変えると思うんです。


bluetailhappiness at 23:45│Comments(17)TrackBack(0)clip!原子力って何だろう? 

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この記事へのコメント

1. Posted by わたなべ   July 21, 2011 08:17
「人間は、与えられたものだけでも幸せに生きていけると思う」というフレーズ、しびれました。東電の元社長は退職金に5億円もらえるらしいです。仮に今回の事故がなく、罪悪感なしにその5億円を手にすることができたとしても、彼よりも私のほうが幸せだという自信はあります。不便で貧乏な生活だけど、楽しさや豊かさは自慢できます。不便で貧乏だけど、こんなに楽しいって自慢するの得意です(笑)。
 300円のリレースイッチひとつで、なぜだかこんなにも幸せになれる……というのを、近く紹介させていただこうと思ってます。
 
2. Posted by なかまっちゃん   July 21, 2011 10:23
papaさん
問題提起ありがとうございます。
わたなべさんのところから(スミマセン!)
私もこの画像紹介させてもらいました。
ちょっと不便だけど愉しい
・・そんな生活アリと思います。
工夫してる時間って、とっても豊かだと思います。
私もそんな情報、発信できたらいいな。
3. Posted by そらいろ   July 21, 2011 17:04
papaさん、ありがとう。
いちばんしっくりきます。

福島に住んでいて、実家はもろ被災地で、もちろん被曝中なので、毎日毎日朝から晩まで、原発のこと考えています。
有名な教授方やいろんなジャーナリストの意見を参考に、どうすべきか考えています。
でも、どうも、みんな遠いところで他の人の話をしているように感じられます。
いつもの暮らしを考えること、私たちの明日を考えることから始めないと、大切な家族や友人を守ることから始めないといけないと思っています。

一見、不便なことって楽しい。ちょっとかっこ悪くても、気持ちがいい。
ほんと、そう思います。
工夫してるぞ=自分が進化しているっぽくて、自己満足します。

ohana 楽しみにしています。
希望と未来をみつけに行きたいと思っています。
4. Posted by papa   July 21, 2011 22:36
わたなべさん、5億円あったら何しましょうかね。
うん。美味しいもの食べて、適当に何か買って、旅行に出かけて。

お金で手に入る幸せは、有限です。
だから、守らなければならない。
減らないように、注意深く用心しなくちゃいけないし。

お金は欲しいです。
無いより、あった方が良いと思います。
でも、人のしあわせは、必ずしもお金では買えない。

「人間は、与えられたものだけでも幸せに生きていける」

今、手にあるものだけで、人は幸せになることが出来るなら、何かに執着しなくても、豊かに暮らしていけますもの。

足を知るを、知る。
結構、俗念が多い我々には難しい課題ですね(笑)。
5. Posted by papa   July 21, 2011 22:40
なかまっちゃん、こんばんは。
わたなべさんのブログは、個人的に好きなとこの、ひとつです。

不便だけど、愉しい。
そうですね^^。

便利さを追い求めるのは、悪いことじゃ在りません。
でも、それは不便さを排除していくことじゃ無いと思うの。

不便だから、便利さの素晴らしさが分かるのだし、
不便だからこそ、知恵が育まれる。

ビバ不便、ですね(意味不明)。
6. Posted by papa   July 21, 2011 22:46
そらいろさん、こんばんは。

今、現場では、国会中継をラジオで聞いているけど、滅入ります。
なんだろう、この人たちと思うの。

なんか情報収集が大切という記事を、書いてことがあるけど。
これだけいろいろな思惑が錯綜する中で、情報を基準に何かを判断することは、不可能に近いのかもしれません。

最近、そんなことを思います。

自分が楽しいと思うこと、自然であること。

そのふたつを、基準として判断していくなら、
ぶれること無く、この道を歩いていけると思うの。
7. Posted by 通りすがりの豚飼い。   July 21, 2011 23:22
いつも感心しながら読ませてもらっていますが、今回は感動しました。

言葉が すごく心にしみわたってくる。

「持続可能ではない」 その時、誰かが悲しい思いをすると、、

ホントにホントにそうだと思います。

自分のブログ(http://ameblo.jp/sakuranoyama/)でも、papaさんの今回の記事を紹介させて欲しいのですが、、

お願いできますでしょうか?
8. Posted by papa   July 22, 2011 00:09
こんばんは、豚飼いさん。
リンクフリーです。

もう少しで、あたらしいいのちが生まれるんですね。
おめでとうございます。
まだ、早いか(笑)。

こんな時代でも、子供たちは選んで生まれてきます。
この世界も、さっくり簡単に変えちゃうかもしれませんね。

僕たちは、その前座みたいなものです^^。
9. Posted by かな   July 22, 2011 13:12
んとね、電磁波過敏症になりますと、『節電』なんて考えは甘っちょろいもんですよ。
酷い人はブレーカーを落とさないと生活出来ないですもん。
私の症状が酷い時は、ホント生き地獄でしたよ。

強制イベントなんて必要ないですよ。
ぶっちゃけ世界中の人たちが電磁波過敏症になったら、
原発なんて必要無くなりますし、火力や水力とかもかなり減るでしょうね。

あ、あと『あれ』も『これ』も『それ』も消え去りますね。
フフフ。
10. Posted by みっこ   July 22, 2011 14:31
強制イベントが強制ベントにみえちゃう今日この頃。

日本人って手業が繊細で豊かな民だったと思う。
それが文明の利器なしでは生きていけなく感じる人が増えてるような気がする。
節電で電気が使えなくて、一つ不便が増えるごとに、
考えて工夫して1つの手業が生まれてくるように思う。

小さな頃、辺鄙な田舎で祖母の手業を見つめるのが好きだった。
のどかな平和な時間。

せっかく人として生まれてきたのだから、五体フルに使って動くいいチャンス。

原発は核燃料廃棄物、始末するところもないし、地層処分できたとしても、100万年(小出先生がいわれてた無害になるまでの期間)安全に保管できる保証もない。
原発さん、今までありがとう。そしてもうお休みくださいでいいように思う。

11. Posted by papa   July 22, 2011 18:58
姉さん、コメントにちょっと呪いみたいなの、入ってないですか(笑)。

次の強制イベントが、また原発事故だとは限りません。
電磁波過敏症の大量発生も、可能性として否定できません。

それ、きついなぁ。
一番、可能性がありそう。

どんどん電磁波の濃度が上がっているこの頃。

私たちの関心が、放射能を忘れてきてることも、
放射能以外に、あまり関心が向いていないように見えることも、
ちょっと心配。

危険だから原子力反対だけじゃ、人間生き残れない。
それを踏まえたとこで、原子力を考えていきたい感じです。
12. Posted by papa   July 22, 2011 19:04
みっこさん、こんばんは。

昔の人の手仕事は美しいですね。
時間と手間がかかるけど、今の工業製品にない魅力があります。

利便性を考えていくことは悪いことではないと思うの。
ただ、もう少しスローに。
古いものと、新しいものが共存して、いつまでも人のしあわせを紡ぐような社会になると良いですね。
13. Posted by    July 23, 2011 17:12
チェルノブイリだって、
充分な強制イベントだったと思うけど。
25年も、何やってたのよ!?って、
猶予期間をくれた人は、
どっかずっと上の方で、
さぞかし、ぼやいてることでしょうね。

ごく普通のお母さんがね、
放射能測定器で家の周辺測ったり、
放射性物質の勉強したり、
原発反対運動に東奔西走したり、
それって、普通じゃないわよね。
ベクレルやシーベルトを知らなくたって、
安心して暮らしていられる生活が、
普通だったはずですもの。

父がよく言ってたの。
「自然食品店でしか安全な物が買えないなんて、
そんなのおかしい。」って。
身内の猛反対を押し切って
自然食品店を始めたくせして、
自然食品店なんてものがなくなればいいって、
ずっと願ってる人でした。

経済って、ある程度までは
幸せを生みだしてくれるし、
チャンスも与えてくれるけど、
どこからか、エゴになっちゃうのよね。

大昔、人は、
目に見えない命を、神とよんだの。
土の中に、水の中に、大気の中に、お日様の光に、
命を生み出す命の存在を感じていたの。
それらの命は、
別に何かをなそうとしていたわけじゃなくて、
ただ、一所懸命生きることが、
土を肥やし、発酵を促し、水を浄化していたの。
その営みは、人間にとって
とても不思議で神聖なものだった。
だから、自然の中には常に、
人間にとって不可侵の領域=聖域があって、
目に見えない命への畏れと敬いと感謝の気持ちが、
それを守らせてきたのだと思うの。

放射能だって、
人間よりはるかに以前から
地球に在ったものですもの。
みっこさんのおっしゃるように、
これまでの恩恵に感謝をして、崇り神から、
本来の姿にお戻りいただかなくてはなりません。
14. Posted by なかまっちゃん   July 24, 2011 01:57
こんばんは
今日のNHKスペシャル、
途中からですが見ました。
被災者でない私にとって都合のいいように
この出来事をとらえ始めていることに気づきました。
原子力一連のゴタゴタは実に悲惨です。
先日もラジオで「リアル」という特集で聞いた被災者の生の声もまた胸にささり、
「何やってんだ、自分。」
と言いたくなるような気持になりました。

間違いなく、今はターニングポイントと思います。変化は始まっています。
より未来が明るい方へその変化のベクトルを向けるべきかと思います。
ただ、それには大変大きな力が必要で、
使命感や~するべき、ではまた オイルショック以降の日本、チェリノブイリ以降の日本と同じになってしまうかもしれません・・。
(十分あり言えますが)
使命感や~すべき・・、は息切れするのでしょうね。

ビバ不便!!(笑)
私は、愉しむことが一番の近道と考えます。
節電すべき・・、被災地のために・・、では
自分のことで精いっぱいになった時に後回しになりそうです。

ビバ不便!!
節電、被災地のことは
いったん忘れて不便を愉しむ。
大好きな人を応援する。これが未来の幸せ・・。

だから、心から愉しんでいるpapaさんや、
わたなべさんのブログを見るのが好きです。

応援してます。
未来の子供たちのために大いに愉しみましょう。
(長文申し訳ありませんでした)
15. Posted by papa   July 24, 2011 13:23
。さん、なかまっちゃん、こんにちは。

コメント、有り難うございます。
いろいろ、気づきを頂きました。
(このブログ、内容よりコメントのほうが充実しますね)


・・昔の話ですが。

マクロビオティックの久司先生が、雑誌のインタビューで、「マクロビオティックをひと言で云うと何ですか?」という質問に。

「マクロビオティックは、愉快です」
と、答えていらっしゃいました。

へぇー、面白い「例え」をするんだなぁと、思ったものですが、今はその「愉快」の意味が分かるような気がするの。

マクロビオティックは、生き方です。
「楽しい」気持ちを軸にした、生き方。

この世界を変えていくのは、軍事力でも、政治交渉でも、デモやストライキでも、ないと思うのです。

力で築いたものは、力によって滅びます。
でも、「楽しい」は違う。
世界中、どこまでも広がって、永続的に世界を変え続けます。

この世に天国なんて、どこにもありません。
でも、自分の場所を天国に変えることが出来ます。

Think Globally, Act Localiy.

この場所で生きて、楽しいを増やしていくこと。それがつながれば、世界中が楽しい。

戦争なんてしてる暇がないくらい、楽しいを増やしていきたい。

きっと問題を解決する唯一の方法は、そのものと対峙することではなく、その本質を手放していくことだと思うんです。

楽しいをどんどん生産しましょう。
16. Posted by ターニングポイント   August 13, 2011 07:51
意識を変えるのは、なかなか大変ですよ。
17. Posted by papa   August 13, 2011 09:12
ターニングポイントさん、こんばんは。
たぶん、誰かを変えようとするのは、難しいのです。

自分を変えるはできます。

戦う時代は、おしまい。
世界は変わっていきますよ。
きっと良い方向に。

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