July 07, 2010

蚊の撃退法 完全版

夜中、ぷぅーんという独特の羽音。

ちくん。痒っ。

【憎らしい虫】でランキングをとるなら、
たぶん「蚊」が、その第1位の栄冠に輝くだろう。

でもね。
無駄な殺生は、いけません。

ちくん。痒っ。
ちくん。痒い。

こんにゃろー、仏の顔も三度までって、云うだろ。
電気を付けて起きるも、姿は見えず。

分かりました。
君がそういう考えなら、こっちにも考えがあります。

今日は、「蚊」の撃退方法。完全版。


撃退方法を検証するには、まず相手を知らなくてはなりませんね。
いくつかのテーマに分けてみました。

【蚊の生態】

メスは、水中に卵を産み、幼虫(ぼうふら)は水中で育ちます。

か










意外と知られてないけど、蚊の成虫の『主食』は、花の蜜なのね。
あと、樹液とか、果物の汁とか。

可愛く蜜を吸ってる姿が、あんまり想像できません。

てっきり吸血生物かと思ってたけど、
血を吸うのは、メスだけ。

メスは、吸った血を消化吸収して、卵巣を発達させ、産卵をします。
卵は1回に300個、産みます。
で、産卵したら、また血を吸うの。
個体の寿命は、1ヶ月くらい。

卵は、最短10日で「蚊」に成長します。
5月に出始める蚊は、夏にはとんでもない数になって襲来するわけなのです。

しまか 【ヒトスジシマカ】

 通称、ヤブ蚊。
 名前の通り、基本アウトドア派。
 発生源の近くで待ち構え攻撃してくる守備型。
 局地的に多く、昼に活発。

野外、昼で刺してくるのは、この類。
刺されると特に痒い。熱帯系の蚊で、病気の媒介になることがある。
卵で越冬する。


いえか 【アカイエカ】

 通称、イエ蚊。
 目的達成のためなら、
 1kmでも飛んできて攻撃する超攻撃型。
 日本全土に分布しており、夜に活発。

潜入する能力に優れ、夜、部屋で刺してくるのはだいたいこいつら。
農村型の「コガタアカイエカ」は、日本脳炎を運ぶことがあり油断できない。
冬になると、どこかで越冬しているらしい。


ちかいえか 【チカイエカ】

 都会に増加しつつある、シティ派のイエ蚊。
 寒くても、元気に血を吸いに来るたちの悪さ。
 冬でも吸血可能のマルチプレーヤー。


あれ、まだ寒いのにもう蚊がいるよ。って時は、こいつら。
我々人間に、安息のシーズンなど無いのだ。
勘弁して欲しい。


【蚊の攻撃方法】

蚊200匹で、1gくらいになるらしい。

徹底的に小さい。
しかも、長細い足は、接地面が小さいので、皮膚に着陸しても気づかれない。
奴らも、人間に気づかれず血を吸うために、工夫しているのだ。

その「重みのなさ」も憎らしいとこだけど、
小さくて良いと思う。
カブトムシのような大きさで血を吸われたら、たまりませんから。

血を吸った200匹の蚊は、2gちょいになる。
つまり、体重と同じだけの血を吸うのね。

メスの蚊の口の部分は、6本の針と、それをカバーするケース(鞘さや)の7層に分かれています。

蚊











着陸に成功した蚊は、鞘から、パカパカっと6本の針を取り出します。
鞘は、くの字に折り曲げて、下3本の針をブスブスッと刺すの。

そこから、自分の唾液(だえき)を送り込みます。
唾液には、人間の「痛い」を麻痺させる成分と、
吸いやすいように血が固まらない成分が入っています。

この唾液が体内に入ると、細胞がヒスタミンという成分が出します。
これは、信号みたいなもので、免疫細胞を呼び寄せるの。
「痒いー」で、蚊に刺されたのを教えてくれるのね。

麻痺させたら、一番太い「上唇じょうしん」を含む上3本の針をブスッ。
毛細血管を探り出し、ダイレクトに血を吸います。

完了まで、3分強。
結構、時間がかかるのです。

蚊の唾液に、体内の免疫が反応して、「痒っ」となるまでに3分半だから、
ギリギリの時間ですね。
蚊も必死です。

人間が寝返りを打ったりして、途中で諦めることもあります。
その場合は、また最初の唾液注入からですから、
どんどん痒い場所が増えるわけです。

ここで堪えて、満足いくまでじーっと血を吸わせると、最後に唾液も吸い取ってくれるとか。
だから、痒くならないということらしい。

どなたか、お試しくださいね。
(ちなみに、3分我慢するの無理でした)


【蚊が好む標的】

「玄米菜食の人は蚊に刺されない」と聞くけど、あながちウソではないと思います。
玄米菜食の人が刺されない理由として、2つ考えられます。

 1)あまりお酒を飲まない
 2)甘いものを食べない

蚊は、二酸化炭素や水蒸気を関知して、標的を探します。
飲酒は、二酸化炭素の排出量を増やすみたいですから。
風呂上がりに、すっぽんぽんでビールなど、論外なわけです。

いや、僕はしませんよ。

また、糖が筋肉で分解されて生まれる「Lー乳酸」という物質の量が、
蚊に刺されやすさの個人差に影響します。
甘いものが好きな人は、基本的に蚊に刺されやすいと云えるかもしれません。

ちなみに、O型の血液型の人は、花の蜜の味がして、蚊が好きみたい。
汗かきな人、体温の高い子供も狙われやすい。

つまり、血糖値の高いメタボでO型の子供が、
風呂上がりに、すっぽんぽんでビールは、非常に危険なわけです。

そんな子供はやだな。


【蚊の撃退方法・基礎知識編】

基本、有効なのは2種類。
蚊帳(かや)と、蚊取り線香。

せんこう  【蚊帳/菊屋さんの蚊帳】
 昔ながらの麻布製の蚊帳メーカー。

  【菊花線香/りんねしゃ】
 殺虫成分を含まない自然系おせんこう。

ちゃんと麻でつくる蚊帳は高いのね。
蚊帳は昔から高級品で、一般庶民は紙製の蚊帳(小さな窓があり、そこだけ麻布が貼ってある)を使ってたみたいです。

蚊帳欲しい。

あ、僕の使う「蚊取り線香」は、防虫菊のナチュラルなもの。
「殺虫」ではなく「忌避」を目的としているので、人やペットに優しいです。

あと、ゼラニウムの香りを蚊が嫌うから、虫除け草として栽培する人もいるみたい。

【蚊避け草・カレンソウ(セインテッドゼラニウム)】


【蚊の撃退方法・手作り編】

『手作り虫除けスプレー』なんてものもある。

【手作り・虫除けスプレーとかゆみ止めクリーム】
【手作り虫除けスプレー】

スプレーで気をつけなくてはいけないのは、体に直に使用する場合、
柑橘系の精油には光毒性があるということ。

日中使用する物については、「FCF(フロクマリンフリー)」と表記のある精油を
選ぶと良いようです。

また、
天然精油成分は香りの持続時間が短いので、
1~2時間おきくらいにこまめにスプレーするのがコツです。


【蚊の撃退方法・必殺技編】

しかし、それでも蚊は、やってきます。
やっぱり、最終的には「肉弾戦」ということになるのか。

では、必殺技も伝授しておきましょう。

ばん










ばん!と叩く。
一般的な攻撃方法です。

これだと、蚊が血を吸っていた場合、壁に血がつきます。
血液って落ちないんですよね。

そこで・・

ぽん










ぱふん、と叩く。
山椒の香り出しと同じです。

瞬間的に気圧をかけることで、蚊は気絶してしまうの。
息を吹き返す前に、ポイしちゃいます。

これ、茶会の席での、対処法なのね。
茶室でバシンと叩いて、手や畳を汚すのは行儀が悪いでしょ。

空気圧をかけて気絶させ、何事も無かったかの如く、
そっと懐紙に包んでしまうのです。

この技を披露すると、周囲から「やるな」と、一目置かれます。

これからのトップシーズン。
各自の健闘を祈ります。


bluetailhappiness at 09:26│Comments(23)TrackBack(0)clip!例えばこんな話 

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この記事へのコメント

1. Posted by    July 08, 2010 09:08
こんにちは。毎日大量の蚊と格闘中の私にぴったりの記事をありがとうございます~。そうか、気圧で気絶させればいいんですね。これで壁のシミともおさらばできそう。でも、時々手を開けると隙間からぷーんと逃げていくパターンもありそうですが、やはりそれは気合が足りないせいなのでしょうか。(笑)

我が家はどんだけ退治しても蚊がうよっている状態なので、寝る時は蚊帳を愛用してます。今年、念願だった麻一号を購入しました。やっぱりナイロンモノより涼しくて風流で、お高くても損なしです。
2. Posted by かなりあ   July 08, 2010 14:02
菊花線香かどうか忘れましたが、
天然系の蚊取り線香だったと記憶しているもの、
私には優しくなかったな~(>_<)

蚊と言えば、CSと蚊にまつわる、切な~いお話がありまして、
夏に思い出しますと、とても切なくなります。
3. Posted by みゆ   July 08, 2010 16:05
手作り虫除けと虫指されクリーム、毎年作りますよ~♪
効き目抜群です!

そして耳寄り情報(笑 !?
さされたところに固形石鹸をすりすりとつけるとかゆみ和らぎます♪
うちの娘たち、さされると石鹸~!って叫びますから・・・(笑
ここでも手作り石鹸大活躍~!
papaさん、ぜひ試してみて~!

ぱふんと、わたしもやってみます♪
4. Posted by goodtime-masuho   July 08, 2010 19:06
山の中なので、蚊の生活圏で暮らしてますが、
窓を閉めて寝られるので、
私はあまり刺されませんねぇ。
血が汚れているのかも。
でも、あの音、いやですね。

あ、ところで、お茶は何流をされるのですか?
5. Posted by goodtime-masuho   July 08, 2010 19:09
蚊帳の値段を見てびっくり!!
6. Posted by papa   July 08, 2010 19:50
里さん、こんばんは。

必殺技。僕も百発百中とはいきません。
でも、練習には、事欠かないというか。

蚊帳、良いなぁ。

蚊帳の歴史は、調べたけど結構古い。
平安時代にはあったみたい。
昔の人もやっぱり寝苦しかったんですね。
7. Posted by papa   July 08, 2010 19:52
かなりあさん、菊花ダメかなぁ。
うん、ちょっと試供品送るから実験してみてもらえませんか。

それでダメなら、どうしよう。
最近は、北海道でも蚊が出るとか。

・・お前たち、熱帯原産じゃないの?
8. Posted by papa   July 08, 2010 22:36
>そして耳寄り情報(笑 !?

みゆさん、こないだもらった石けんがまだあるみたい。

早速試してみなければ。うん。

手作り系もやってみたいです。
精油をどこで仕入れるかが、問題ですね。
よし、情報収集と・・
9. Posted by papa   July 08, 2010 22:37
師匠。お茶はさすがに手を出していません(笑)。

ぷぅーんという羽音。
耳元で、あれが聞こえると不快でしょうがないですね。

オスは1秒に600回羽ばたいて、プゥーン。
メスは1秒に400回羽ばたいて、ぷぅーん。

実は、その音で和音を創り出し、
デュエットさせて、求愛してるんですよ。

愛の歌なんですね。あれ。

10. Posted by かなりあ   July 09, 2010 01:23
>試供品送るから実験してみてもらえませんか。

実験やらないわよ~。
私の旧ブログに書いてあるのですけどねぇ。

>最近は、北海道でも蚊が出るとか。

え?
最近どころか、私が子供の頃からいましてよ。

>・・お前たち、熱帯原産じゃないの?

寒冷地仕様に進化ですとか・・・。
11. Posted by papa   July 09, 2010 08:39
ブログ、見に行ってきましたけど。

その記事を読んでいませんでしたよ。
でも、そのおかげでCSに関して書かれているブログを、
2つばかり、見つけることが出来ました。

日本に生息する蚊の種類は、103種類。
そのうち、吸血するものが52種類もいます。
これだけいろいろいれば、中には、北海道に住みたがる変な蚊もいるのでしょう。

一化成(一年に一世代)の種が、寒冷地に強いようですね。
7月くらいに、一斉に羽化して、吸血に来るようです。

それにしても、長い僕の記事、コメントまで読むの大変でしょうね。
いつもありがとうございます。
12. Posted by マーリー母   July 10, 2010 21:57
papa、タイムリ〜な話題。
教えて〜、助けて〜!
私も店主も、網戸の目をかいくぐって侵入する塵のごとく小さい虫に刺されました〜。
電気の周りにたくさんフワフワ跳んでいて、その時は何かチクチクするな〜って思っていたら、次の日二人とも露出部分がたくさん赤くなっていました〜(涙)
後から痒くなる辺りが、なんかブヨっぽいですけれど、ブヨよりもかなり小さかったんですよね〜。
久しぶりにこれほど、痒い思いをしていますよ、トホホ。
papaはそんな小さな吸血生物が何か知っていますか?
網戸を総取っ換えとなると、大仕事なので、今日はカエル印の蚊取り線香買ってきてバンバン煙くしています。

そう言えばうちの旦那、いつも蚊には最後まで血を吸わせるのがいいんだ、って言って吸わせてますよ〜(笑)
ホントに効果あったんですね〜、それって(@0@)


13. Posted by papa   July 11, 2010 06:38
マーリー母さん、こんにちは。

>塵のごとく小さい虫

ヌカカという種類ですね。

ぬかのように小さい蚊という名前の虫ですが、ハエの仲間です。
24番の網戸でも、侵入してくるようです。
基本的に、網戸は無効だと考えて良さそうです。

http://www.ikari.jp/gaicyu/69010d.html

防除法としては、蚊取り線香と虫除けスプレーがとても効きますが、完全ではありません。
また、光に集まる習性があるので、ライトトラップが有効のようです。

コロコロローラーで一網打尽にしている人もいました。

山梨には、いないみたいです。
ちょっとだけ、良かったと思っちゃいました。
ごめんなさい(笑)。
14. Posted by マーリー母   July 11, 2010 08:31
ヌカカですか〜。
オカカみたいだな〜(笑)
そう言えば、あの日は友人が来ていて、珍しく夜遅くまで明かりをつけていました。
ヌカカたちはライトの周りにたくさん集まってきていて、その下にいたらチクチクしました。
夜の山の中での明かりは、ヌカカには魅力的だったのでしょーねー。
今までヌカカなんて存在が伊豆にいることも知らなかったので、今回は久しぶりにビックリ体験でしたよ。
夜は暗いもの、日が暮れたら最小限の明かりで暮すか、寝る!
これに限りますね(笑)
これで対策が練れます、papaいつもタイムリーな智慧をありがと〜(^^)
でも、山梨いいな〜、涼しそうで。


15. Posted by papa   July 11, 2010 09:21
確かに、オカカみたい(笑)。

正確には、ライトの紫外線に虫は集まります。

虫は、太陽の紫外線を目印にまっすぐ飛ぶのですが、
ライトのように至近距離から紫外線を当てられた場合、
方向を見失って、そこから出られなくなっちゃうのね。

紫外線の出ないライトも市販されています。

http://www.everise.jp/uvcut/effect1.html

最近のコンビニって、虫飛んでないでしょ。
みんな、この特殊ライトを装備しているって、聞きました。
16. Posted by タンボロッジの料理長   July 12, 2010 22:50
お~~~
素晴らしい記事ですね。
でも、結局のところ、「肉弾戦」になるようなことが多い気がしますが・・・・
ところで、<すっぽんぽんでビール>の子供は最悪と書いてあるけれど、そんな子供って、いませんよ。
子供でビール飲むのは「御法度」ですからねえ。
笑わせていただきました。
座布団一枚差し上げます。
17. Posted by papa   July 13, 2010 06:42
はい。子供がビールは、御法度です。
すんません。

>座布団一枚差し上げます。

たしか10枚たまると、ハワイに行けるとか。
18. Posted by タンボロッジの料理長   July 13, 2010 10:33
では、50枚たまるとアンデス旅行・・・・
そうなるといいな~~~
でも、50枚も積み重ねたら、上に座っていられない・・・・・
19. Posted by papa   July 13, 2010 11:00
あ、アンデスも素敵ですね。

じゃあ、50枚でアンデス旅行にしましょう。
アンデス旅行・・・ご優待。
20. Posted by やか   July 21, 2010 17:14
5 お茶、かじってましたが、ぱふん、知らなんだです。畑で庭で日々刺されるビールの好きなO型です。うーむ。役立つ記事に感謝です。
21. Posted by papa   July 21, 2010 18:44
すっぽんぽんにお気をつけ下さい(笑)。
22. Posted by しん   August 06, 2010 18:32
ウケました♪

お店楽しみにしてます^^
ちゃんと開いたら教えてくださいね♪

あ、ブログお気に入りに入れさせていただきました♪
23. Posted by papa   August 11, 2010 21:11
しんくん、ありがとう。
元気ですか。

ホント云うと、お店、こっそり開けようかと思っていたの。
内緒で。
でも、きちんとお知らせしますね。

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