September 14, 2010

天才バカボンの日

朝起きて、パソコンを開いたら、こんなのが出てきた。

ばかぼん












『Google』トップページのロゴマークに、
バカボンのパパ、イヤミ、ウナギ犬にニャロメ。
ケムンパスもくっついてる。

面白いなぁ。

でも、なんで「バカボン」なんだろう?


今日(9月14日)は、『天才バカボン』の生みの親、漫画家、
故・赤塚不二夫の誕生日。

赤塚不二夫は『天才バカボン』のほかにも、おそ松くん、ひみつのアッコちゃん、
もーれつア太郎など、数々の連載や読み切り作品で有名。

藤子不二雄(ドラえもん)や石森章太郎(サイボーグ009や仮面ライダー)と一緒に、「トキワ荘」というアパートに住んでいた頃があり、
「トキワ荘メンバー」の話も有名。

Bakabon








天才バカボン。
どっちかというと、「パパ」の方が主人公。
(googleの左から2番目の人ね)

バカボンとハジメのお父さんで、妻はバカボンのママ。
推定年齢41歳で、血液型はBAKA型。なめると甘い味がするらしい。

なんかもうめちゃくちゃなキャラクター設定だし、
お話の中での言動も、挙動不審、奇天烈きわまる状態。
うん、ギャグだもの。
これで良いのだ。

その彼の云う「これで良いのだ」という言葉、あるでしょ。

仕方ないなぁ、まあ、こんなものか。
めでたし、めでたし。

そういう意味だと、子供の頃は思っていました。

でも、バカボンの話も、必ずしも良いことがある訳じゃないでしょ。
「それって、めでたくないじゃん」って、不思議だった。

大人になるにつれて、なるほどなぁと思うことがあったの。


「バカボン」の名前は、梵語の「薄伽梵」(ばぎゃぼん)が由来。
お釈迦様のことですね。

僕たちは、いろんなことを選択して、生きているでしょ。
選択したことに対して、ただ結果が起きるだけ。

自分にとって良いこと(ポジティブな結果)として現れるかもしれないし、
そうじゃないかもしれない。

でも、そこには、ただ結果が出たと云うだけで、
それに対する良い悪いの意味づけは無意味なんです。
だから・・。

「ただあって良い」と、
全ての存在を肯定してあげること。

これで良いのだ。
うん、バカボンパパのあれですね。

良い悪いを外した生き方をするということ。
人の評価を求めず、人を評価しない。
無条件に、その存在を「あって良い」と受け止めてあげたい。

それが、彼の生き方だと思うの。

誰かが評価してくれなくても、
本当に自分が大切な事、幸せに思うことは、いつもそばにある。
それだけあれば「良い」。

それは、ひとつの悟りだと思う。


でも、実際、それが本当かどうかは、天国の赤塚先生しか知らない。
うん、これで良いのだ。




(敬称略、赤塚不二夫先生ありがとう)

追記  この記事に頂いたトラックバック
    とっても良いお話だったので、是非読んで下さい。

 ブログ『夢見るシャボン玉』より【『レレレのおじさん』にはモデルがいたらしい】


bluetailhappiness at 08:36│Comments(12)TrackBack(1)clip!例えばこんな話 

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1. 『レレレのおじさん』にはモデルがいたらしい  [ 夢見るしゃぼん玉 ]   September 16, 2010 05:23
よくお邪魔している某ブロガーさんのとこに、

この記事へのコメント

1. Posted by manmo   September 14, 2010 12:14
バカボンの由来がお釈迦様だったなんて、、、
”これでいいのだ”の感覚、常識や見栄や体裁にとらわれない、そうして今ここにあることを感謝する。こんなに深い学びだったんですね♪
パパさんありがとう~☆
2. Posted by Levi   September 14, 2010 14:18
こんにちは

へ~、赤塚不二夫氏の誕生日だからってGoogleが取り上げるって何故でしょうね。

そうそう、「天才バカボン」ってバカボンのパパが主人公ですよね。
なのにこのタイトルってヘンですよね。
おっしゃるように問題解決しない場合が多々ありますよね。
大人になって見ると突っ込みどころ満載なんですよね。

クレモンティーヌが赤塚不二夫のアニソンをメドレーで歌っていますね。
「まさかフランス語で歌われるとは」と赤塚氏が天国で苦笑いしているような気がします。
3. Posted by 和音   September 14, 2010 22:25
papaさん こんばんは

>「バカボン」の名前は、梵語の「薄伽梵」(ばぎゃぼん)が由来。
>お釈迦様のことですね

↑私も初めて知りました(驚)ありがとうです。

私ねいつも不思議だったの。
あのきれいで優しくて聡明なバカボンのママが、
ど~してあんなハチャメチャなバカボンのパパと、
結婚したんだろうって?
でも・・ママはちゃんと知っていたんですね。

『これでいいのだぁ~』と、
全ての存在を、
肯定してあげられるパパの懐の深さとその魅力を。

『天才バカボン』読んでみたくなりましたよ(笑)



4. Posted by goodtime-masuho   September 15, 2010 01:42
ケムンパスやニャロメ、ノートやら教科書やら机やら、よく落書きしてました。
5. Posted by papa   September 15, 2010 07:52
こんばんは、manmoさん。

「バカボン」という名前は、英語の”vagabond”(バガボンド=放浪者)からきているという説もあります。

詳しくは、http://www.hirax.net/diaryweb/2009/07/12.html

「バカボン」は、「馬鹿」であり、幸福な世界の放浪者「バカボンド」。タロットのFoolに似ていますね。
6. Posted by papa   September 15, 2010 07:55
こんばんは、Leviさん。
Googleは、そういうとこのセンスがすごく良いです。
トップページのすっきりした潔さが好きです。

>クレモンティーヌが赤塚不二夫のアニソン

探してきました。
http://www.youtube.com/watch?v=vHxt3hLNLew

うん、すごいな。
これは、天国でびっくりするでしょうね。
7. Posted by papa   September 15, 2010 07:59
こんばんは、和音さん。
ちなみに、レレレのおじさんも、お釈迦様のお弟子の一人で
「掃除」で悟りをひらいた「チューラパンタカ」がモデルらしい。

ただのおじさんじゃないのね。

ママ、きれいですものね。
ヨドコウの物置のCMが好きでした。

http://www.youtube.com/watch?v=9QMsBr236vw

ぜひ、ご覧下さい。
8. Posted by papa   September 15, 2010 08:01
>ケムンパスやニャロメ、ノートやら教科書やら机やら、よく落書きしてました。

机に彫刻していたやつもいました。
でも、それを云うと、年がばれますよ(笑)。
9. Posted by チル♪   September 15, 2010 17:53
papaさん こんばんは
バカボンのお話、こんなに深いとは知りませんでした。
なんだか心がすぅーっとした感じです。
ありがとうございます。

「これでいいのだ」

座右の銘にしようかなぁ。
10. Posted by fanta   September 17, 2010 00:20
きのうオーラソーマの先生とこでも
バカボンの話が出てきました。
赤塚不二夫は天才ですね。
11. Posted by papa   September 17, 2010 00:37
チルさん、こんばんは。

バカボンのパパ、深いですね。
トラックバック頂いた、レレレのおじさんもまた、深いのです。
ぜひ、読んで下さい。
12. Posted by papa   September 17, 2010 00:39
fantaさん、こんばんは。

赤塚不二夫先生の告別式のとき、タモリが読んだ「白紙の弔文」は有名ですね。
先生が亡くなっても、彼のキャラクターは生き続けています。
彼の想いも、優しさも。

とても素敵なことだと思うのです。

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