ロケットストーブを作ろう

January 08, 2014

ロケットストーブの原理 マニュアル完全版

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古民家をセルフリフォームしてレストランを作るにあたり、その暖房システムとして、ロケットストーブを作成しました。

200リットルのドラム缶を使った大型のヒートライザー。
粘土式の蓄熱ユニット『ヒートベンチ』を使って、部屋を暖める仕組みです。

2011年5月より、作り始め、翌年の秋に完成しました。
時間がかかったのは、実用化するための情報がほとんどなかったからです。

成功した部分、失敗した部分。
使ってみて、初めて気がついた部分。

ロケットストーブを作ってみたいと、考える人のために、まとめてみたいと思います。
より優れた、素敵なストーブを作るための参考にしていただければ幸いです。


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October 28, 2012

オハナのロケットストーブ物語

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この場所に、1年半後、キッチンオハナというお店と、
その暖房システムの中枢になる「ロケットストーブ」が生まれることになるのですが。

誰もそれを信じない。
まだ、その面影もない時代。

自信や、経験があったわけではなく、
ただ「作りたい」という気持ちだけがあったように思うの。


長い記事ですが、これからロケットストーブを作りたい人のために、
今日は、『ロケットストーブが生まれるまで』の物語。続きを読む

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April 30, 2012

ロケットストーブ 7)ロケットストーブの欠点

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ロケットストーブには、構造上、大きく2つの欠点(デメリット)があります。

ロケットストーブの理想的な施工のためには、
それをクリアする必要があると思うの。

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February 12, 2012

ロケットストーブ 6)大型ロケットストーブの実用的燃焼法

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ロケットストーブの定番の『薪の供給方法』は、こんなかんじ。

縦にまっすぐ薪が入り、お線香を逆にしたみたいに、
下から順に、燃える。

長い薪を燃やすことが出来るし、薪の連続供給も可能。
これは、ロケットストーブの【メリット】のひとつでも、あるのね。
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January 17, 2012

ロケットストーブ 5)ロケットストーブの作成

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ひと昔前のOhana。
なんかもうずいぶん昔のような気がするけど。

去年の初夏でしたね。

開催したロケットストーブのワークショップの流れを踏まえて、
今日は、ロケットストーブの作成方法について書きたいと思います。

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July 25, 2011

ロケットストーブ 4)黄金の粘土

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Ohanaの『ロケットストーブ2号製造計画』、いよいよ佳境です。

本日は、長野のベテラン左官「まつだ左官」さんにお越し頂いて、
「ロケットストーブ」に使う粘土を作ります。


より完成度の高い「ロケットストーブ」を作るためには、
本職の左官の技術が必要になります。
しかも、土壁に精通していて、ベテランで、
「土でベンチシート作って」いう無理難題を、面白がる左官屋さんじゃないとダメなの。

そんな一風変わった職人さん、いるの?

・・と、あっさり見つかったわけで。
こういう「引き寄せ」は、得意なのね。

彼の指示で、古民家を解体したときに、集めておいた土壁に、
庭を掘って見つけた新しい粘土を、1/4ほど加えました。

古い土壁は、水を加えることで再利用可能ですが、
やっぱり力が弱くなっているので、新しい粘土を足してやると良いのですね。
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July 10, 2011

ロケットストーブ 3) スコリアと配管

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この黒い砕石が、【スコリア】。

富士山の裾野でとれる『火山性の岩』を細かく砕いたもので、
それを砂にしたものは、富士砂とも呼ばれ有名です。
ちょっとゴージャスな盆栽の表面を、黒くお化粧するアイテムなのね。

スコリアは、【黒曜石パーライト】のように空気をたくさん含み、水はけが良いため、ゴルフ場の芝の下の土壌改良に使われる資材です。


スコリア断熱


Ohanaのロケットストーブは、土間の「蓄熱コンクリート」に、熱風を送り込んで熱を蓄える「暖房システム」。

でも、蓄熱コンクリートが地面と接していると、せっかくの熱をどんどん吸われてしまいます。
通常は、スタイロフォーム(発泡スチロールのような資材)の断熱材を埋め込むようだけど、スタイロは、熱に弱く、蟻に食べられやすい。

そこで、コンクリートを打つときの砕石を、このスコリアを使えば良いんじゃないか、というのが今回の作戦です。


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June 13, 2011

5分で分かるロケットストーブの原理 <ROCKET STOVE>

1年間、環境循環型レストランの実現のために、
レストランの料理をぜーんぶ「薪」で料理してみました。

これじゃ、ダメだと思った。

レストランを一日、やりくりするのに、4~5束の薪を消費するの。
みんながエネルギーを「薪」に頼り始めたら、1本も残らず木が無くなります。
実際、薪に依存していた時代は、ほとんどの山が、
はげ山だったという話も聞きますから。

もっと、資源を有効に使う、『効率の良い燃やし方』はないか?

薪を火力として使うなら、「熱力学」を応用した、
もっと熱効率の良いシステムが必要でした。

いろいろ調べて、行き着いた答のひとつが・・

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この『ロケットストーブ』システム。

正式な名前は、「ロケット・マス・ヒーター」。
アメリカで生まれた比較的新しい発明で、日本でも「実例」はまだ少ないようです。

ロケットストーブにも、いろいろな形があるのだけれど、
これは廃材のドラム缶を再生して作るタイプ。
捨てられるものが、価値あるものになる。


その従来の薪ストーブとは全く違う、【ロケットストーブ】の秘密を、
今日は「じゃあ5分で説明しちゃおう」という、また無茶な企画です。

それじゃ、はじめましょう。
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