March 18, 2011
原子力って何ですか? 5)福島第1原発事故
18日現在での、福島第一原発事故の現状についてまとめてみました。

福島第1原子力発電所での事故は、東北地方を襲った
巨大な地震をきっかけに起こりました。
3月11日14時46分に発生した『東北地方太平洋沖地震』。
地震のエネルギーを示すマグニチュードは9.0。
日本の観測史上最大。
世界でも4番目に大きい地震だったそうです。

福島第1原子力発電所での事故は、東北地方を襲った
巨大な地震をきっかけに起こりました。
3月11日14時46分に発生した『東北地方太平洋沖地震』。
地震のエネルギーを示すマグニチュードは9.0。
日本の観測史上最大。
世界でも4番目に大きい地震だったそうです。
宮城県栗原市で【最大震度7】。
追い打ちをかけるように、海岸線を変えてしまうほどの巨大な津波が襲います。
当時の原発の予測していた最悪のケースは、マグニチュード8.2(関東大震災は7.9)。
『マグニチュード9』という数字は、その16倍のエネルギーの地震です。
(マグニチュードが0.2増えるごとに、エネルギーは2倍になる)
まず、地震の大きさが想定外でした。
その状況の中で、破壊されたのは最も古い福島原発だけです。
同じく被災した福島第2原発、女川原発は大きな事故を起こしませんでした。
日本の技術の高さもありますし、それはとても幸運だったと思うの。
「震度6程度での事故」という非難の声もありますが、
震度と実際の揺れ(ガル)は違うものです。
【柏崎刈羽原発における想定以上の揺れ/Gal(ガル)の説明】
地震発生時、福島原発のすべての原子炉は、自動停止しました。
地震が起きて、すぐ制御棒(原子炉のブレーキ)が差し込まれ、
核分裂は停止、原子炉の出力は7%まで落とすことに成功します。
この7%残った余熱を冷却してしまえば、原子炉は完全停止です。
ただその余熱を冷やすためのポンプは、電気で動くのね。
止まってしまった原発は、もう電気を作れません。
外部電力も地震で破壊され、緊急用のディーゼル発電も巨大津波で破壊されるという、
さらに想定外の出来事が重なります。
東電の技術者は、非常用バッテリーに切り替えて、原子炉を冷やします。
バッテリーは、切れるまでの8時間の間、原子炉を冷やしました。
問題は、その後です。

福島第一原発の原子炉は、BWRと呼ばれる巨大な圧力鍋です。
核燃料で高圧の蒸気を作り、その蒸気で発電タービンを回します。
鍋を冷却できないと、中に封じてある水が沸騰して蒸気に変わり、
原子炉を壊したり、最悪、炉心融解の危険性もあります。
原子炉内の蒸気を逃がさないといけないの。
蒸気には多少の放射能があるけど、ほとんどが水蒸気と毒性の少ない放射性ガス。
チェルノブイリのような致命的なものではありません。
ただ、問題がひとつ。
水蒸気の中には、『水素』が混ざっていたの。

この銀色の棒は、ジルコニウムという金属を使った合金製ケース。
この銀の棒の中に、燃料になるウランを並べて入れるのね。

燃料ケースのジルコニウムと水が反応すると、水素が出来ます。
この水素が水蒸気に混ざっていたの。
小学校で実験したことないですか?
水素と酸素を混ぜて、火をつけると、ポゥとすごい音がして燃えます。
これが水素爆発。
水素が燃えるために、酸素が必要なんです。
原子炉の中は、酸素がないから燃えないんだけど、
原子炉の外で、水蒸気が冷えて水になると、
水素と酸素の濃度がぐんぐん高くなって・・・

ズドン!
1号炉と3号炉の屋根を吹き飛ばす勢いの爆発でした。
この爆発は、あくまで建物の表面を吹き飛ばしたに過ぎず、
原子炉自体に大きな損傷はありませんでした。
これ、チェルノブイリの事故の再来じゃないかと心配されるのですが、
『レベル7』チェルノブイリの事故は、日本の原発ではあり得ないケースです。

これ、チェルノブイリの事故の跡(コンクリートで塞ぐ前)。
なーにもないでしょ。
チェルノブイリ原発事故の場合は、核反応の暴走です。
旧ソ連の原子炉は『黒鉛を使った炉』だったから、構造的に暴走が起きやすかったのね。
黒鉛炉に火災が発生すると、もう巨大な練炭みたいなものですから、
大火災が起こって、炉心部の核燃料も放射性物質も、
大爆発と一緒に遙か彼方まで、飛んでいきました。
ひどい事故です。
ソ連の原子炉は、丈夫な建屋や圧力容器が無かったのですから、
なおさら上に飛びやすかったのですね。
黒鉛チャンネル炉は、元々は核兵器用のプルトニウム製造用でしたから、
発電目的に使うべきではない「原子炉」です。
チェルノブイリの周辺は、まだ高濃度の放射能で汚染されています。
発電所跡から30km以内は『ZONEゾーン』と呼ばれてる。
あと300年は、放射能によって人が住めないのね。
チェルノブイリと福島は違います!
今回の事故で、カリフォルニアが放射能の雲に汚染される心配は杞憂ですし、
黒い雨も降りません。
実際、問題があるのは2号炉。
燃料は、水の外に出ると45分でメルトダウンを起こすと云われます。
それを防ぐために、圧力鍋に水を注入するのは、とっても難しいの。
燃料棒が原子炉の外の休憩プールに入れてあったのが、点検中だった4号炉。
プールの中で再臨界を起こしたら、やっぱり致命的ですが、
水の中にあれば大丈夫です。
休憩プールは、圧力がかかってないから、水を入れやすい。
4号炉で火災とかありましたから、現地ではかなり大変な作業になります。
現地は、強い放射線量を示していますから。
冷却作業は命がけになります。
冷却作業は、平時運転時の0.5%まで進んだという情報も聞きましたが、
最終的に安定するには、まだ時間がかかりそうです。

福島第1原発事故は、原子力の事故としては大災害の『レベル5』に認定されました。
より詳しくこの事故の経過について調べたい人は、
以下のサイトを参照されて下さいね。
【MIT原子力理工学部による改訂版・福島第一原発事故解説】
【MIT原子力理工学部による1、3号炉の水素爆発に関する解説】
【サイエンスメディアセンター/原発に関するQ&Aまとめ】
僕ね。
結構、ネットの情報片っ端から見てきたけど、
情報が錯乱してしまったことって、原子力のことあんまり知る機会が
なかったことが、原因だと感じるの。
電力会社もちゃんと説明してこなかったし、僕たちもちゃんと調べなかったし。
不安だからって、電力会社の悪口ばかり云う人もいます。
原発は絶対に安全だと思ったと云う人も、
騙された。だから原発反対という人もいるのね。
でもさ。
人の作るものに完璧なものは無いもの。
99.999%安全なんて、無い。
この国に暮らす以上、地震とつきあっていかなければいけないし、
危険と利便は背中合わせのものです。
日頃から「リスク」に目を向けていないと、いざというとき身を守れない。
でも、僕たちは自分の安全を、人に預けて暮らしてきたのだと思うの。
原発反対運動のあり方も変わっていくと良いなと思う。
もう「推進」なんて云う人いないでしょうから。
今までのやり方で、『放射能の危険性』を煽る人も、まだ多いのです。
被災地の農産物は売れませんし、不必要な差別を生む可能性もあります。
それは、被災地の方の復興が遅らせます。
対立する方法で戦わなくても良いと思うの。

きっと、これからの日本は変わっていきます。
政府は、日本の原子力発電所が『最悪のケース』として想像していた
マグニチュード8.2から9.0に安全の基準を引き上げ、
原子力の改善を図るでしょう。
僕たちは、次にくる地震などの災害に備えて、
家族と防災について話し合う貴重な機会を得ました。
そして、この事故をきっかけに、私たちが暮らしの中で、
クリーンなエネルギーに切り替えていこうという流れが生まれるでしょう。
それは世界中を変えていく大きな動きになると感じます。
僕たちの子供達が大きくなる頃には、新しいエネルギーで暮らす、
美しい未来が、待っていますよ。
今日という日は、そのターニングポイントだと思うのです。
【原子力に関連する記事】
原子力って何ですか 1)原爆と原発
原子力って何ですか 2)チェルノブイリ
原子力って何ですか 3)原子力の未来
原子力って何ですか? 4)祝島
原子力って何ですか? 5)福島第1原発事故
原子力って何ですか? 6)放射能って危険ですか?
知るということ
伝えたいこと
追い打ちをかけるように、海岸線を変えてしまうほどの巨大な津波が襲います。
当時の原発の予測していた最悪のケースは、マグニチュード8.2(関東大震災は7.9)。
『マグニチュード9』という数字は、その16倍のエネルギーの地震です。
(マグニチュードが0.2増えるごとに、エネルギーは2倍になる)
まず、地震の大きさが想定外でした。
その状況の中で、破壊されたのは最も古い福島原発だけです。
同じく被災した福島第2原発、女川原発は大きな事故を起こしませんでした。
日本の技術の高さもありますし、それはとても幸運だったと思うの。
「震度6程度での事故」という非難の声もありますが、
震度と実際の揺れ(ガル)は違うものです。
【柏崎刈羽原発における想定以上の揺れ/Gal(ガル)の説明】
地震発生時、福島原発のすべての原子炉は、自動停止しました。
地震が起きて、すぐ制御棒(原子炉のブレーキ)が差し込まれ、
核分裂は停止、原子炉の出力は7%まで落とすことに成功します。
この7%残った余熱を冷却してしまえば、原子炉は完全停止です。
ただその余熱を冷やすためのポンプは、電気で動くのね。
止まってしまった原発は、もう電気を作れません。
外部電力も地震で破壊され、緊急用のディーゼル発電も巨大津波で破壊されるという、
さらに想定外の出来事が重なります。
東電の技術者は、非常用バッテリーに切り替えて、原子炉を冷やします。
バッテリーは、切れるまでの8時間の間、原子炉を冷やしました。
問題は、その後です。

福島第一原発の原子炉は、BWRと呼ばれる巨大な圧力鍋です。
核燃料で高圧の蒸気を作り、その蒸気で発電タービンを回します。
鍋を冷却できないと、中に封じてある水が沸騰して蒸気に変わり、
原子炉を壊したり、最悪、炉心融解の危険性もあります。
原子炉内の蒸気を逃がさないといけないの。
蒸気には多少の放射能があるけど、ほとんどが水蒸気と毒性の少ない放射性ガス。
チェルノブイリのような致命的なものではありません。
ただ、問題がひとつ。
水蒸気の中には、『水素』が混ざっていたの。

この銀色の棒は、ジルコニウムという金属を使った合金製ケース。
この銀の棒の中に、燃料になるウランを並べて入れるのね。

燃料ケースのジルコニウムと水が反応すると、水素が出来ます。
この水素が水蒸気に混ざっていたの。
小学校で実験したことないですか?
水素と酸素を混ぜて、火をつけると、ポゥとすごい音がして燃えます。
これが水素爆発。
水素が燃えるために、酸素が必要なんです。
原子炉の中は、酸素がないから燃えないんだけど、
原子炉の外で、水蒸気が冷えて水になると、
水素と酸素の濃度がぐんぐん高くなって・・・

ズドン!
1号炉と3号炉の屋根を吹き飛ばす勢いの爆発でした。
この爆発は、あくまで建物の表面を吹き飛ばしたに過ぎず、
原子炉自体に大きな損傷はありませんでした。
これ、チェルノブイリの事故の再来じゃないかと心配されるのですが、
『レベル7』チェルノブイリの事故は、日本の原発ではあり得ないケースです。

これ、チェルノブイリの事故の跡(コンクリートで塞ぐ前)。
なーにもないでしょ。
チェルノブイリ原発事故の場合は、核反応の暴走です。
旧ソ連の原子炉は『黒鉛を使った炉』だったから、構造的に暴走が起きやすかったのね。
黒鉛炉に火災が発生すると、もう巨大な練炭みたいなものですから、
大火災が起こって、炉心部の核燃料も放射性物質も、
大爆発と一緒に遙か彼方まで、飛んでいきました。
ひどい事故です。
ソ連の原子炉は、丈夫な建屋や圧力容器が無かったのですから、
なおさら上に飛びやすかったのですね。
黒鉛チャンネル炉は、元々は核兵器用のプルトニウム製造用でしたから、
発電目的に使うべきではない「原子炉」です。
チェルノブイリの周辺は、まだ高濃度の放射能で汚染されています。
発電所跡から30km以内は『ZONEゾーン』と呼ばれてる。
あと300年は、放射能によって人が住めないのね。
チェルノブイリと福島は違います!
今回の事故で、カリフォルニアが放射能の雲に汚染される心配は杞憂ですし、
黒い雨も降りません。
実際、問題があるのは2号炉。
燃料は、水の外に出ると45分でメルトダウンを起こすと云われます。
それを防ぐために、圧力鍋に水を注入するのは、とっても難しいの。
燃料棒が原子炉の外の休憩プールに入れてあったのが、点検中だった4号炉。
プールの中で再臨界を起こしたら、やっぱり致命的ですが、
水の中にあれば大丈夫です。
休憩プールは、圧力がかかってないから、水を入れやすい。
4号炉で火災とかありましたから、現地ではかなり大変な作業になります。
現地は、強い放射線量を示していますから。
冷却作業は命がけになります。
冷却作業は、平時運転時の0.5%まで進んだという情報も聞きましたが、
最終的に安定するには、まだ時間がかかりそうです。

福島第1原発事故は、原子力の事故としては大災害の『レベル5』に認定されました。
より詳しくこの事故の経過について調べたい人は、
以下のサイトを参照されて下さいね。
【MIT原子力理工学部による改訂版・福島第一原発事故解説】
【MIT原子力理工学部による1、3号炉の水素爆発に関する解説】
【サイエンスメディアセンター/原発に関するQ&Aまとめ】
僕ね。
結構、ネットの情報片っ端から見てきたけど、
情報が錯乱してしまったことって、原子力のことあんまり知る機会が
なかったことが、原因だと感じるの。
電力会社もちゃんと説明してこなかったし、僕たちもちゃんと調べなかったし。
不安だからって、電力会社の悪口ばかり云う人もいます。
原発は絶対に安全だと思ったと云う人も、
騙された。だから原発反対という人もいるのね。
でもさ。
人の作るものに完璧なものは無いもの。
99.999%安全なんて、無い。
この国に暮らす以上、地震とつきあっていかなければいけないし、
危険と利便は背中合わせのものです。
日頃から「リスク」に目を向けていないと、いざというとき身を守れない。
でも、僕たちは自分の安全を、人に預けて暮らしてきたのだと思うの。
原発反対運動のあり方も変わっていくと良いなと思う。
もう「推進」なんて云う人いないでしょうから。
今までのやり方で、『放射能の危険性』を煽る人も、まだ多いのです。
被災地の農産物は売れませんし、不必要な差別を生む可能性もあります。
それは、被災地の方の復興が遅らせます。
対立する方法で戦わなくても良いと思うの。

きっと、これからの日本は変わっていきます。
政府は、日本の原子力発電所が『最悪のケース』として想像していた
マグニチュード8.2から9.0に安全の基準を引き上げ、
原子力の改善を図るでしょう。
僕たちは、次にくる地震などの災害に備えて、
家族と防災について話し合う貴重な機会を得ました。
そして、この事故をきっかけに、私たちが暮らしの中で、
クリーンなエネルギーに切り替えていこうという流れが生まれるでしょう。
それは世界中を変えていく大きな動きになると感じます。
僕たちの子供達が大きくなる頃には、新しいエネルギーで暮らす、
美しい未来が、待っていますよ。
今日という日は、そのターニングポイントだと思うのです。
【原子力に関連する記事】
原子力って何ですか 1)原爆と原発
原子力って何ですか 2)チェルノブイリ
原子力って何ですか 3)原子力の未来
原子力って何ですか? 4)祝島
原子力って何ですか? 5)福島第1原発事故
原子力って何ですか? 6)放射能って危険ですか?
知るということ
伝えたいこと
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この記事へのコメント
1. Posted by あらい March 20, 2011 18:43
いつも興味深く拝読しております。
ここに答えがありました!
http://www.ustream.tv/recorded/13373990
必見です。
ここに答えがありました!
http://www.ustream.tv/recorded/13373990
必見です。
2. Posted by papa March 20, 2011 22:26
あらいさま。
映像を拝見してきました。
ヨウ素131の半減期が8日です。
ヨウ素は土壌中の微生物に吸収されるのではなく、酵素によって酸化され、
土壌粒子と結合します。
遠隔地において、福島原発のヨウ素が食物連鎖を通して人間に届き
ダメージを与える可能性は、ほぼないと感じます。
この場合の、PCBの例えは正しくありません。
食物連鎖で留意しなければならないのは、セシウム137です。
それは今回、ごく微量しか観測されていませんし、
この世界で生きていて、放射線に潔癖でいるのは難しいと思います。
内部被曝の危険性については、田中氏と同意見です。
ヨウ素は発生時は気体ですが、常温では塵に戻ります。
それを予防するための手立ては、難しくないという点で、
私とは意見が異なります。
原子力は無くなる方向で、ゆっくり進むと私は考えています。
従来の反原発運動にあった意図的に放射能の危険性を増幅した伝え方は、まだ必要でしょうか。
それが誰かのためであっても。
人の不安や恐怖にに訴えるやり方を、
私は悲しいと感じるのです。
正しい。間違っている。
その考え方を手放せば、みんな同じ場所に立っていることに気がつくはずです。
私たちに敵はいません。
私が反原発を志すとしても、
私は伝えることで変えていきたいと考えています。
その気持ちだけ、
お汲み取り頂ければ、幸いに思います。
映像を拝見してきました。
ヨウ素131の半減期が8日です。
ヨウ素は土壌中の微生物に吸収されるのではなく、酵素によって酸化され、
土壌粒子と結合します。
遠隔地において、福島原発のヨウ素が食物連鎖を通して人間に届き
ダメージを与える可能性は、ほぼないと感じます。
この場合の、PCBの例えは正しくありません。
食物連鎖で留意しなければならないのは、セシウム137です。
それは今回、ごく微量しか観測されていませんし、
この世界で生きていて、放射線に潔癖でいるのは難しいと思います。
内部被曝の危険性については、田中氏と同意見です。
ヨウ素は発生時は気体ですが、常温では塵に戻ります。
それを予防するための手立ては、難しくないという点で、
私とは意見が異なります。
原子力は無くなる方向で、ゆっくり進むと私は考えています。
従来の反原発運動にあった意図的に放射能の危険性を増幅した伝え方は、まだ必要でしょうか。
それが誰かのためであっても。
人の不安や恐怖にに訴えるやり方を、
私は悲しいと感じるのです。
正しい。間違っている。
その考え方を手放せば、みんな同じ場所に立っていることに気がつくはずです。
私たちに敵はいません。
私が反原発を志すとしても、
私は伝えることで変えていきたいと考えています。
その気持ちだけ、
お汲み取り頂ければ、幸いに思います。
3. Posted by goodtime-masuho March 21, 2011 13:07
不安や恐怖に訴えるだけではなく、
使わなくてもいいから、
使わずに済む社会にしましょう。
それでは伝えられないのかな?
使わなくてもいいから、
使わずに済む社会にしましょう。
それでは伝えられないのかな?
4. Posted by papa March 21, 2011 16:30
考えを依存してしまう。
生き方を選択することを、人に預けてしまう。
それではカルトの宗教と変わりません。
だから受け入れられない。
なぜ原発を無くすことが出来なかったのか。
彼らは、それを考えたことがあるのでしょうか。
人は人、私は私。
僕もスルーするってことを、
もう少し学ばないといけないのかもしれません。
生き方を選択することを、人に預けてしまう。
それではカルトの宗教と変わりません。
だから受け入れられない。
なぜ原発を無くすことが出来なかったのか。
彼らは、それを考えたことがあるのでしょうか。
人は人、私は私。
僕もスルーするってことを、
もう少し学ばないといけないのかもしれません。
5. Posted by けいまま March 22, 2011 11:29
「6)放射能って危険ですか?」で放射能の測定値が紹介されていた福島市に住んでいます。
何人かの友人・知人が放射能を恐れ県外に避難する中で、放射能に関する情報を手に入れる時間もなく不安な日々を過ごしていましたが、パパさんの記事や専門家の方のご意見を目にすることが出来るようになって、ようやく不安が薄れ、「ここで生きていこう」という気持ちを強くすることが出来ました。
>そして、この事故をきっかけに、私たちが暮らしの中で、
クリーンなエネルギーに切り替えていこうという流れが生まれるでしょう。
それは世界中を変えていく大きな動きになると感じます。
>僕たちの子供達が大きくなる頃には、新しいエネルギーで暮らす、
美しい未来が、待っていますよ。
7歳の息子が大きくなってから暮らす未来が、そうであって欲しいと強く願っています。
どんなに悪い状況にあっても、見方を変えれば良いことも見つけ出せるものですね。
>今日という日は、そのターニングポイントだと思うのです。
今の苦しい状況が、新しくよりよい再生への第1歩であることを願ってやみません。
うまく言葉に出来ていないかもしれません。
とにかくはげまされました。
力強いお言葉をありがとうございました。
何人かの友人・知人が放射能を恐れ県外に避難する中で、放射能に関する情報を手に入れる時間もなく不安な日々を過ごしていましたが、パパさんの記事や専門家の方のご意見を目にすることが出来るようになって、ようやく不安が薄れ、「ここで生きていこう」という気持ちを強くすることが出来ました。
>そして、この事故をきっかけに、私たちが暮らしの中で、
クリーンなエネルギーに切り替えていこうという流れが生まれるでしょう。
それは世界中を変えていく大きな動きになると感じます。
>僕たちの子供達が大きくなる頃には、新しいエネルギーで暮らす、
美しい未来が、待っていますよ。
7歳の息子が大きくなってから暮らす未来が、そうであって欲しいと強く願っています。
どんなに悪い状況にあっても、見方を変えれば良いことも見つけ出せるものですね。
>今日という日は、そのターニングポイントだと思うのです。
今の苦しい状況が、新しくよりよい再生への第1歩であることを願ってやみません。
うまく言葉に出来ていないかもしれません。
とにかくはげまされました。
力強いお言葉をありがとうございました。
6. Posted by papa March 22, 2011 19:01
けいままさん。
僕のとこも新しい子供産まれたばっかりですから、不安に思う嫁の気持ちも、
その他たくさんのお母さん達の気持ちも分かります。
確かに、放射能を警戒するのは、必要だと感じます。
でも、チェルノブイリのような事故は構造上、限りなくあり得ません。
原子炉がひどく損傷(燃料が周囲に吹き飛ぶ)などがない限り、
重篤なタイプの放射能汚染も回避できます。
また、現状でその可能性はとても低い。
今、僕たちが警戒しなければいけないのは、ヨウ素131。
相手が分かれば対策を打てます。
またその放射性物質の総量も、現時点で危険ではないレベルと判断できます。
微量放射線による害を訴える人もいますが、
60年代の大気圏内核実験で世界中にばらまかれた放射能も、
いまだに私たちの空の中にあります。
あまり潔癖になるのも、良い結果を生まないと感じました。
今、過度に放射能の危険を警戒することは、
現地の復興作業を遅らせてしまう点を考えて、
情報を発信していく必要があると思いました。
いろいろ考え方は在りますが、
今は「安全」という考え方を、まっすぐ受け入れて良いのではないかと、
僕は思うのです。
爆発する可能性は、ゼロではありません。
でも、最悪のケースなら何処にいても同じですし、
避難した先の西日本にも原発はありますし、地震も起きます。
日本の原発が全部消えても、中国が事故を起こせば一緒です。
完全に安全な場所は無いのですもの。
それなら、僕は自分の出来る場所で
自分の出来ることをしていくのが、最善ではないかと考えるのです。
僕も頑張ります。
僕もこの国が好きですもの。
僕のとこも新しい子供産まれたばっかりですから、不安に思う嫁の気持ちも、
その他たくさんのお母さん達の気持ちも分かります。
確かに、放射能を警戒するのは、必要だと感じます。
でも、チェルノブイリのような事故は構造上、限りなくあり得ません。
原子炉がひどく損傷(燃料が周囲に吹き飛ぶ)などがない限り、
重篤なタイプの放射能汚染も回避できます。
また、現状でその可能性はとても低い。
今、僕たちが警戒しなければいけないのは、ヨウ素131。
相手が分かれば対策を打てます。
またその放射性物質の総量も、現時点で危険ではないレベルと判断できます。
微量放射線による害を訴える人もいますが、
60年代の大気圏内核実験で世界中にばらまかれた放射能も、
いまだに私たちの空の中にあります。
あまり潔癖になるのも、良い結果を生まないと感じました。
今、過度に放射能の危険を警戒することは、
現地の復興作業を遅らせてしまう点を考えて、
情報を発信していく必要があると思いました。
いろいろ考え方は在りますが、
今は「安全」という考え方を、まっすぐ受け入れて良いのではないかと、
僕は思うのです。
爆発する可能性は、ゼロではありません。
でも、最悪のケースなら何処にいても同じですし、
避難した先の西日本にも原発はありますし、地震も起きます。
日本の原発が全部消えても、中国が事故を起こせば一緒です。
完全に安全な場所は無いのですもの。
それなら、僕は自分の出来る場所で
自分の出来ることをしていくのが、最善ではないかと考えるのです。
僕も頑張ります。
僕もこの国が好きですもの。