September 20, 2011

Ohana Before & After 3)ちょびっとスイッチ編

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なんかね。
のっぺりとしたプラスチックの白が、つまらないと思うの。
古民家の空気感と、この「のっぺり」が合わない。

いけませんね、この細かいところが気になる性格。

うーん。
やっぱり今日は、この「のっぺり」を何とかしたいと思います。


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「さびカラー」というものを用意しました。

「ミダス王」さながら、あらゆるものを金属色に塗りつぶす【一液】(左)。
金属色になったオブジェをサビ錆にする【二液】(右)。
・・の2本セット。

この2本組で、こぶし大の作品、20~30個を錆の映えるアンティークに変えます。


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まず、【一液】。
スイッチが、赤銅色に染まります。

ピカピカにするには、2度塗りすると良いようです。

一日乾燥させてから、錆を発生させる【二液】。
なんだか、硫黄の匂いがしますね。

筆で塗りつけると、塗ったところに『黒錆』が発生します。


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あー。
なんか、青いな?

しかも「筆で塗りましたゾ感」があって、格好悪い。
だって、こんな錆、できないもん。


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ぶしゅー。
全部、塗りつぶした。

失敗したときは、引き返す勇気が必要なのです。


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塗りつぶしに、雨樋修復用の「さび止めペイント(赤)」を使ったけど、
これは結構良い感じです。

ペイントが下地になって、【一液】のノリが良い。
そこに【二液】を、強弱付けて、塗っていきます。

天然の錆の発生をよく観察して、
デティールには徹底的にこだわってみた。


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はい、できあがり。

「昔から、ありました感」バッチリじゃん♪


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真ん中は、白いんだけどさ。

『黒錆』は、耐水性があるので、水場にも使えます。
漆喰の質感とも、良くマッチしますね。


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ちなみに、別に『自然』じゃなくても良い。
これが正しいというのは、無いのね。


まだね、本格的に店作りに取り組めないから、
こういう仕事しかできないけど。

まあ、出来ないことは仕方無いじゃん。


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こんなんも作った。
「サビ錆・ガーデンライト」。

まいったな。
このままじゃ、店中、サビ錆にしちゃうよ。


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この記事へのコメント

1. Posted by jucon   September 20, 2011 20:07
さび剤、うちでもよく使いますよ。
初めのはひどいですね。(笑)

スイッチ部分も塗った方がいいと思います。さびさせなくても、少し汚した方がいいかな。
パパさんのさび剤は、スプレーで使えませんか?スプレーで吹き付けると、とても自然でいい感じになりますよ。スプレー使えないなら、スポンジに含ませて、たたく感じ塗ってみるといいと思います。
2. Posted by 。   September 20, 2011 21:59
美術館に行ってた頃、
エイジングを施した額縁を沢山見ました。
絵の方は、原画を
セラミックで再現した物なので、
太陽光の下でも二千年は色褪せもしないという
しごく丈夫な代物なんですが、
このエイジングを施した額というのが厄介で、
少しでも傷をつけると
額縁ごとやり替えなきゃなりませんの。
「絵は触ってもいいが、額縁だけは触るな!」
と、最初にお達しがありました。(;^_^A
一番高価な額のお値段が、確か4億円。
イタリアのヴァチェンツァ製だそうです。

おじじと私が新婚時代に住んでた家は、
私の希望で水回りのスイッチカバーを
花模様の入った陶器製の物に
替えてもらいました。
お気に入りでしたのよ。
そこも、かなり古い家でした。(*^_^*)
3. Posted by papa   September 20, 2011 22:05
juconさん、こんばんは。
テクニック、参考になりました。
juconさんの小物も、家具も味があって素敵ですもの。

エイジングは、面白いです。
古びた雰囲気というものに、とても魅力を感じますね。

朽ちないようにする技術もひとつの形ですが、
朽ちていく美しさも、また素晴らしいと思うのです。

きっと、人間も一緒ですね。

4. Posted by papa   September 20, 2011 22:13
こんばんは、もさん。
美術館の額縁って、そんなにするんですか!
Ohanaが数十件、建ちますよ。

いや、Ohana何個分というのも、あれだな。

美術館は、料理の勉強でよく行っていた好きな場所です。
盛りつけのセンスは、美しいものに触れた数の「経験値の蓄積量」比例します。

ダリとか、アンディウォーホルとか、ピカソとかが、好きだったので。
若干、盛り付けが、アバンギャルドな傾向があります。

>花模様の入った陶器製の物

メキシコのタイルで、素敵なのあるんですけどね~。
造りがアバウトで・・。
5. Posted by Levi   September 20, 2011 22:20
こんばんわ

なるほど、スイッチがミスマッチですね。
あらら、木目にされるのかと思ったらサビさせたのですね。
一ひねり効いていますね。

でも、スイッチの部分は白いままですか?
同じサビにすると見にくいけど、そのままだと白が目立ちますね。
6. Posted by papa   September 21, 2011 13:46
Leviさん、こんにちは。

スイッチの部分、白いままはやっぱり浮きますよね。
うーん。
ぜんぜん違うものにしちゃうか。

なんかもう、努力する方向性がずれちゃうしなぁ(笑)。
7. Posted by 。   September 21, 2011 18:56
その4億円の額縁を搬入した会社の方を、
ご案内したことがあります。

エル・グレコの裁断画を覆う立派な物で、
大きさもさることながら、
表面はすべて本金貼りで、
さすがに容易には近付けない展示に
なってました。(;^_^A

4億というのは、技術料の他に、
イタリアからの運賃も含めてのお値段だと
伺っておりましたが、
その搬入元の方が卸した時の金額は、
どうやら、その半値くらいだったみたいですよ。
ぶつぶつ言ってらっしゃるのが、
聞こえましたもの。

この裁断画は、現存してないのです。
スペインの修道院にあったらしいのですけど、
フランスとの国境に近かったので、
ナポレオン軍の侵攻前に、
絵の方は剥がされて散逸し、
祭壇の方は朽ち果ててしまいましたの。

色々なドラマがありますわねぇ、
絵にも、お料理にも。(*^_^*)
8. Posted by papa   September 22, 2011 17:29
祭壇画、見てきました。
なるほど、この額縁なら、4億円しそうです。

http://4travel.jp/domestic/area/shikoku/tokushima/tokushima/pict/12132336/

なんか。
額縁と云うより、ひとつの美術品ですね。
僕のスイッチごときと、並べて語ってしまって良いのかな^^。


でも、もったいないなぁ。
つまらない争いで、失うものが大きすぎます。
9. Posted by tairaku   September 26, 2011 11:49
>美術館の額縁って、そんなにするんですか!

詳しいことはわかりませんが、
絵画の制作年代によって装飾に決まりがあったり、
描かれているテーマにふさわしい額装をしなければ
絵画の価値も下がるってもんですよ。

有名画家でなくても、額装費は大体絵画の値段と同じくらいは掛けるようです。

額装済み200万円の絵画なら内100万円くらいは
額の値段ということ。

まあ、ohanaのお料理と同じようなもんです。
10. Posted by Papa   September 26, 2011 14:14
額縁の値段て、そうやって決まるのですか。
美術館の館長が、ノリで決めているんだと思っていました。

額縁、なめてましたね。
勉強になりました。

Ohanaにとっての、絵と額縁って、なんでしょう。
うーん、何だろう。
11. Posted by tairaku   September 27, 2011 17:23
リフォーム工事という額装に手間暇かかったので
元を取ろうと法外な値段の料理が出てくる?

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