June 28, 2010

おいなりさん

早朝から、おいなりさんを仕込むことになりました。
昨日の特売で、油揚げが安かったのね。

oinari













5枚入りのが、5パック。25枚。
いくら安くても、買いすぎである。


おいなりさんの「いなり」は、稲荷神社の稲荷神を語源としています。

僕、狐さんが、神様だと思っていたのですが、
「稲荷神」とは本来、五穀をつかさどる神である、倉稲魂神(ウカノミタマノカミ)を差すのね。

で。ねずみを捕まえて食べる狐は、きっと五穀の神様のお使いだろうということになり、一緒に祭られるようになり。
そして、なぜか狐は、油揚げが好きらしい。

江戸時代の職人さんが、油揚げをつかったお寿司を作って、
それを「いなり寿司」と呼ぶようになったとか。

やや甘めにしっとり炊いたの油揚げに、さっぱり酢飯。
夏バテした体に、美味しいのです。


【材料】

油揚げ      25枚
レーズン    100g
昆布だし    1500ml
濃口醤油    100ml   
 +
ごはん(固めに炊く) 4合分
 +
椎茸とかタケノコを薄口炊いたの*  お好みで
 +
醤油      大さじ1/2杯
塩       少々
純米酢     25ml
赤梅酢     25ml


*ヒタヒタのだしと薄口醤油少々で、落としぶたをして煮きる。
 酢飯に混ぜる用だが、なくても良いし、青菜を湯がいて、刻んだものでも良い。


【作り方】

1)油揚げを開く。

油揚げの上を、菜箸でごろごろ転がして、横半分に切ります。
破かないように、そっと開くと、袋が2個出来る。

ごろごろ










箸で転がすと、袋が開きやすくなるのね。

今日は特別ゲストで、『いなり道』師範の先生をお呼びしています。
では、先生、お願いします。

「うむ。
 papaよ、その方法では日が暮れるじゃろ。」

gorogoro










「二刀流の構えじゃ」

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「このように全身を投げ打つように。
 まごころを込めて伸ばすのじゃ」

はい。

「そしたら、お湯の中に通して油抜きを・・」

tumeru










先生。それは危ないから。
そろそろ、パジャマ着替えて下さいよ。


2)油揚げを煮る

油揚げ、お湯を通して、ザルにあげます。
あら熱が取れたら、手に挟んで、良く水気を切ります。

tumeru










鍋底にレーズンを敷き、そこに油揚げを並べます。

gururi










こんな感じ。
真ん中の油揚げは、ない方が良い。
(画像では、真ん中もふさがっているけど、無い方が煮汁が回る)

だしと醤油を合わせ、ヒタヒタまで入れる。
だし醤油の余りは取っておく。

niru










落としぶたをして、中火にかけます。
沸騰したら、極弱火におとし、1時間半かけてじっくり煮る。
だし醤油の余った分を、途中、3回に分けて加える。

水分を残さず、煮切ります。
焦げないようにね。

鍋のまま、置いておいて、あら熱を取ります。
出来れば、ひと晩寝かせた方がレーズンの甘みが出ます。


3)酢飯を作る。

固めにごはんを炊きます。
これは、五分搗きごはん。

mazeru










酢と塩、炊いたレーズンをごはんが熱いうちに、混ぜ込みます。
青菜や、椎茸の煮たのを刻んで加えても見た目がきれいです。


4)詰め込み

油揚げは朝仕込み、昼前まで、寝かせました。
こんな感じね。

niagari










甘辛くて、じゅわー。
長時間しっとり炊いた油揚げの、旨いこと。

冷凍保存可能です。常温解凍して、『キツネうどん』とかにも使えますね。
しかし、あえて今日は「完全おいなり化」を図る。

酢飯は、詰め込みすぎない方が美味しい。

yama










そびえ立つ、おいなりの軍勢。

油揚げ25枚。50個分。
いくら美味しくても、作りすぎである。


bluetailhappiness at 00:24│Comments(12)TrackBack(0)clip!

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この記事へのコメント

1. Posted by おちゃのじかん   June 28, 2010 04:54
レーズン入りマクロビおいなりさん、初めて見ました。どんな感じなんでしょう???残ったらおすそ分けを
2. Posted by papa   June 28, 2010 05:11
もう食べちゃった。
3. Posted by Levi   June 28, 2010 06:30
こんにちは

レーズン入りのお稲荷さんって初めて見ました。
甘夏の時期には甘夏のお寿司を作るですが、レーズンなら年中OKですよね。
レーズンの甘酸っぱさがいいかも。
今度作ってみようかな。

私は干ししいたけを戻してその出汁で油揚げを煮て、残った煮汁で干ししいたけや人参、インゲンなどのお野菜を煮て酢飯に入れます。
煮汁は残しませんぜ。

・・・パパさん、具は酢飯が冷めてから入れるのが一般的ですよね。
レーズンはご飯が熱いうちに入れても良いんですか?

ご家族4人で50個食べたんですか?
す・ご・い・・
4. Posted by みっこ   June 28, 2010 09:11
papaさん、こんにちは

レーズンの入ったいなり寿司ですか。
フルーティな感じで、子ども受けしそう。今度、お弁当用に作ってみます。
ご紹介ありがとうございます。

それと先日おっしゃっていた参考サイトですが。
知らない方なので、リンク書いていいものか、迷ったのですが、
エキブロのアドレスでスラッシュ2つの後にyuka729と入れて飛んでみてください。
いろいろな工夫をされていて、すばらしいなと思いました。
といいつつ、私ロム専門でまだご挨拶にも行けてないのです。
5. Posted by papa   June 28, 2010 10:00
>具は酢飯が冷めてから入れるのが一般的

ええっ、そうなんですか。
しらなかった。

なぜでしょう。
違いを見てみないと。


おいなりさん、さすがに多くて、ご近所さんに援軍を頼みました。
それでも2食、食べましたから。
6. Posted by papa   June 28, 2010 10:02
レーズンの甘みは、ほとんど油揚げに移りますから、
酢飯はほんのり甘くなるくらいです。

サイトの件。
教えて頂いて、ありがとうございます。

さっそく、研究してみます。
7. Posted by Mariposa   June 28, 2010 22:14
おいなりさんを食べたいと思っていた時に、何てタイムリーな。
美味しそう〜だこと♪
やっぱり作れってことですね、これは。
流石に50個は作れないけど(笑)
papaレシピを参考に、雨の日にでもゆっくりと仕込みま〜す。
8. Posted by papa   June 28, 2010 22:18
油揚げは、冷凍保存できるので、まとめて煮た方が
ガス代が、お得です。

ごはん2合の半分のレシピで、お試し下さいね。
9. Posted by 。   June 29, 2010 00:06
先日、古代史研究所の方々と、
古い神社を巡りましたの。
矢倉姫神社の境内に、ひっそりと、
小さな稲荷の祠がありました。
「御食津神(みけつかみ)」は、
古くは、「三狐神」とも、書いたとか。
稲の実りの時期に、
子育てのための食料を求めて里に降りてくる狐を、
人々は、
神の先触れ、お使いと見たともいわれます。

そして、そう、稲荷は、稲生り。
狐は、稲を守ってくれる頼もしい存在でしたね。

いくつになっても、学ぶのは楽しいことです。

京都の方では、
おいなりさんのおアゲを、
裏返して味をつけるとかで、
学生の頃に教わって、
うちではずっとそうしてます。

酢飯が冷めてから、具を混ぜこむのは、
その方が、傷みにくいからって教わりましたけど、
科学的な根拠があるかどうかは、分かりません。
徳島は、酢飯のほうにしっかり味をつけて、
具は、薄味のことが多いの。
昔は、甘くするか、辛くするかが、
防腐剤の代わりでしたからねぇ。
お豆やお芋も入れる、徳島のばら寿司は、
確かに、傷みが早かったです。
10. Posted by papa   June 29, 2010 03:51
>酢飯が冷めてから、具を混ぜこむのは

寿司太郎のイメージで。
ほら、あれって具も入っているじゃないですか。
あんな感じで考えていました。

>いくつになっても、学ぶのは楽しいことです。

ほんと。
学生時代より、今の方が、勉強してますよ。
いくつかテーマを決めて、がーっとレポートを書き上げます。

今、2つくらい書いています。
とりあえず、ノアの洪水の話。

マニアックすぎるな。失敗したかも。
11. Posted by 。   June 29, 2010 09:33
あらら、と。
(分かりにくいシャレで、
すみません。笑)

枝をくわえて戻った鳩のイメージも、
なんとなく、青ですわねぇ。

ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂は、
ソロモンの宮殿を模したもの。
そのソロモンの宮殿は、
ノアの箱船を模したもの。
ミケランジェロが描いた
システィーナの天井画の
ノアの洪水の場面には、
礼拝堂の外観そっくりな、
箱船が、浮かんでいます。

ギルガメッシュ!笑
12. Posted by 。   June 29, 2010 10:04
方舟…あ、パソからなら、
ちゃんと変換できる!

失礼しました。

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