ＢＬＵＥＴＡＩＬ　ＨＡＰＰＩＮＥＳＳ

問題は、この建物。
安曇野の深い森の中に、ひっそりと佇むログハウス。




２階建て。
ログビルダーのミチさんと仲間たちが、１年がかりで建てた建物です。
今回は、ミチさんのガイド付き。

横から見ると、ちょっとおしゃれなログハウスって、雰囲気だけど。




前。

前がすごい。

この森の木を、立ち枯れ伐採し、
切り出してきた太いログが贅沢に使われたエントランス。




入り口。

もうなんか、妖精のお城。
様々なアイデアの装飾がちりばめられているの。

それでいて、全てのパーツが、この森の自然と調和しています。
大地に「お城」の種を蒔いたら、
こんなん生えてきました・・みたいな。




玄関のドア。
世界にひとつだけのハンドメイド。




建物左手には、テラスと、
大きな石窯。




だって、ログに枝がついてる。
木がそのまま、建物を支える柱になっているの。




玄関の靴を脱ぐとこ。

ひとつひとつのデティールが、木が持つ美しさを表現するための
創意工夫に満ちています。




カフェスペース。

穂高養生園の散歩コースにあるこの建物は、
宿泊者がお茶を楽しむことが出来るみたい。

なんかね。
もう、ここに住みたい。




噂の『ヒートベンチ』。

隣の暖炉で生み出した熱風が、
土とモルタルで作られたベンチシートを暖めます。
表面もつるつるに磨いてあるの。




機能的だし、とても美しいベンチ。

ログの背もたれとの組み合わせが、とても素敵です。




使いやすいキッチン。
これだけ広ければ、何でも出来そう。

良いなぁ。




ハンドメイドのシンクがあるの。
戸棚の扉の造作も素敵だけど、これね。




ああ。これ。
小さなタイルが、びっちり貼ってあるの。




こんなに美しいシンクをみたことありません。
うっかり、建築中のお店の壁でタイルアート始めそうになっちゃった。




２階は、ヨガスペース。

広い。
全部、木。




ちなみに、枝の生えてたログの柱。
部屋の中にも、生えてるの。

ちょっと無いアイデア。
製材が大変だったと思う。




あと、これね。
鉄平石のタイル張り。

これ見なければ、アレはやらなかった。
（アレ→June 26, 2011「石を貼る男、笛を吹く男」）




店作り、始めた頃の僕の抱いていた、
「家はこういうもの」という常識が、木っ端みじんです。

この建物を、贅沢だと思う。
でも、それはお金で得た贅沢さじゃないの。

どんなにお金を出しても、手に入らないものがあると思う。
それは、人と人が繋がったときに、生み出されるの。

「つながる」って、すごいエネルギーだと思う。
こういう人を魅了する場所を造ってみたいなって、この時、僕は思ったの。

こだわり過ぎて、
ずいぶん時間かかっちゃったけど。




Ｏｈａｎａ。

完成まで、あと１０％。
ラストスパートかけて、頑張ります。