August 25, 2010

平和的ガスパチョ

冷蔵庫にスイカが残っていた。
いつのだ?

suika













一応、食べられる。
でも、このビジュアルじゃ、たぶん子供達にも売れないだろう。

ヒメ@娘6歳が来て云う。
「ぱぱ スイカどうするの?」

うん、スープにでも、するかな。
冗談のつもりだったが・・

「ぱぱ バカだな。スイカがスープになるわけ無いじゃん」

バカって云うな。
バカって云うやつが、バカなんじゃ。

なんか悔しいので、今日は、スイカでスープ作ることになりました。


スイカでスープ。
うん、問題は「青臭さ」と「甘さ」です。

イメージは、酸味の効いた冷製スープ。
強い甘さとバランスを取るためには、『酸味』が必要になるから。

zairyou










材料は、こんな感じかな。
スイカに、赤いパプリカとプチトマト。
赤、赤、赤。
同じ色のものは、相性がよいの。

で。今日チャレンジするのは「ガスパチョ」。
スペイン・アンダルシア地方の太陽のスープ。

『チャレンジ』と書いたのは、正直、作ったことがないの。

食べたことも、一度あったかな~くらい。
大丈夫よ。ネットで調べると、だいたい材料と作り方は分かる。

「ガスパチョ」とは、アラビア語で「びしょ濡れのパン」という意味らしい。
ようするに、パン入り冷製トマトスープでしょ。

なんとかなる気がする。
スイカが入っても、カバーできそうな気がする。

そんな適当さで、作り始めたスイカ入りガスパチョ。
きっかけが、きっかけだもの。


【材料】

玉ねぎ      60g(1/4個)
にんにく     10g(大1片)
オリーブオイル  大さじ1/2
 + 
プチトマト    150g
赤パプリカ     60g
 +
塩        全部で4g
水        150ml
 +
スイカ      100g(黒い種は除く)
 +
タバスコ     3dash(ゆず胡椒でも可)
赤梅酢      小さじ2
パン粉      大さじ1~2
 +
お好みで飾り野菜。黒胡椒など。


じゃあ、作り方。

【作り方】

1)材料の用意

玉ねぎは、繊維を断つようにスライス。5mm幅。
トマトと赤パプリカは適当にスライス。
ニンニクは、皮を剥いて、3mm幅にスライス。

切り方は、画像見てね。

zairyou2










ニンニク多めにしてみた。
スペイン料理ですもの。


2)炒めていく

玉ねぎとニンニクをオリーブオイルで炒めていきます。

tamanegi










中弱火。焦がさない程度の中火です。
3分くらい軽く炒めて、玉ねぎが透き通ってきたら、塩。

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ここで、トマトと赤パプリカを入れて、軽く炒め合わせます。

普通、ガスパチョは生のままミキサーかけちゃう野菜ジュースのような食べ物だけど
それだと体冷えすぎるから。

全体に残りの塩をして、なじんだら「水」を入れます。
水でよいの。
野菜の味がまっすぐ出た、すっきりとした味にしたいから。

中火にして、ぐつぐつ。
ブレゼ(蒸し煮)という調理法。
ひたひたの水で、3~4分くらい。

全体がなじんで材料がしっとりしてきたら、スイカを入れ10秒だけ煮ます。

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トマトがくったりして、美味しそうでしょ。


3)ミキサーで回す。

ミキサーで30秒くらい、よーく回して下さい。
赤ピーマンの皮が見えなくなるくらい。

 *熱いと吹きこぼれるから、注意しましょう。
  上に布巾を掛けて、フタを押さえると大丈夫。

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タバスコ、赤梅酢、パン粉を入れて回します。

タバスコは、お好みで。
レシピは子供用だから、大人はお好みで後入れにすると良いです。
パンチが効いていた方が美味しい。

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赤梅酢は、スープの酸味を補います。
『赤色』つながりで、トマトと相性がよいの。

パン無かったから、パン粉入れた。
好きなだけ入れて。

ここで、塩味を整えます。


4)冷やす

バットに流して、冷やします。

dekiagari










僕は、このまま冷凍庫入れちゃう。
忘れると、アイスになる。
それもまた良し。


5)ワンポイント

じゃあ、盛りつけに入る前に、もう、ひと仕事しちゃおう。

mouhitowaza










4mm角のさいの目に切った、赤パプリカ。ズッキーニ2色。
同じ量だけ用意して。

フライパンでソテーします。

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中弱火で焦がさないように。
塩をして、30秒くらい炒めます。
油と塩がなじんだら、大さじ3くらいの水を差します。

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強火で、がーっと水分を飛ばす。
餃子みたいな感じね。

水分が無くなったら、できあがり。

finish










やや塩気が強め、食感が残っているくらいが理想。
バットに広げて、冷凍庫に入れときましょうか。


5)組み立て

スープを器に注ぎます。カップに5杯くらい。

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あまり冷やしすぎない方が美味しい。
やや冷たいくらいが、良い。

さっきの角切り野菜を、そっと浮かべます。

kuro










上から黒胡椒を引いて、アクセント。
これで、ガーリックトーストでも添えれば最高ですけど。

dekiagari










太陽の色。力強いオレンジ。
やや火が入った飾り野菜は、美しく透き通って、宝石箱のようです。

スイカも、トマトとパプリカに解け合って、シンプルに美味しい。
1杯のスープに、互いの個性が主張しながらも、共存し、ひとつの旋律を奏でます。

平和のスープ。

うん。負けず嫌いが、なんか上手いとこに落ち着いた感じですけど。


bluetailhappiness at 23:14│Comments(6)TrackBack(0)clip!

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この記事へのコメント

1. Posted by チル♪   August 27, 2010 08:10
papaさん おはようございます。
とてもきれいなオレンジ色で、おいしそうです。
あの仲良しパプリカも使われているんですね。
シンプルに美味しい平和なスープ、魅力的です。

>バカって云うな。
>バカって云うやつが、バカなんじゃ。
子供の頃、こういうふうに言い合うことありました。
懐かしいです(^_^)
2. Posted by papa   August 27, 2010 19:33
チル♪さん、こんばんは。

画像の背景に、パプリカがゴロゴロ見えます。
赤い野菜は貴重なのですが、こうたくさんあると有り難みが減ります。

>子供の頃、こういうふうに

僕はまだ現役だったりします(笑)。
3. Posted by チル♪   August 27, 2010 22:22
間違えましたー‼
仲良しズッキーニです。
ごめんなさーい。
4. Posted by papa   August 27, 2010 23:28
>仲良しズッキーニです。

あ、はいはい。
これすごい便利ですよ。
ひとり、二役。

種とりして増やしたら、どうなるんだろ。
5. Posted by bronzebee   September 03, 2010 15:45
papaさんこんにちは。
残り物のスイカをスープにする。その発想すごいですね。
私だったらジュースかシャーベットくらいしか思いつきません。
ポロっとでた言葉からとはいえ、意地でも作るってところが笑えました(笑)
手間がかかっても食べるのはあっという間!ちょっと悲しい時があります。
6. Posted by papa   September 03, 2010 15:58
棚からぼた餅です。
何でもやってみるものですね。

>手間がかかっても食べるのはあっという間!

うん。はかないですね。

料理は、形に残りません。
でも、心には残ります。

僕のごはん。
楽しい思い出と共に、思い出してもらえたら良いな。
パパのごはん、楽しかったなぁ・・みたいに。

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